ハナ 奇跡の46日間

劇場公開日:

解説

世界卓球選手権で韓国と北朝鮮が結成した史上初の南北統一チームの実話を、「第7鉱区」のハ・ジウォン&「空気人形」のペ・ドゥナ共演で映画化。1991年、韓国ではスター選手ヒョン・ジョンファの活躍で卓球ブームが巻き起こっていたが、強豪・中国を倒すことができずにいた。そんな折、日本で開催される世界選手権を前に、韓国と北朝鮮による統一チーム「コリア」が結成される。しかし、選手たちはライフスタイルや練習方法の違いにいがみ合うばかりで……。

2012年製作/127分/韓国
原題:Korea
配給:SUMOMO
劇場公開日:2013年4月20日

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映画レビュー

5.0ダブルス!ラリー!タッグ!

2022年11月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

TikTokのショート・ムービーで、
最近ちょっと感じの良い動画を見たんですよ。
何かの卓球の試合での 女の子のサーブのシーンですね。
⇒ 高く投げ上げた球が中空から落ちてきて、ダブルスの相坊の頭にコツン♪
真剣な表情が一転して笑い転げる可愛らしい二人の動画。

なんだろうな?とは思っていたのですが、コメント欄に「韓国映画のワンシーンなのだ」とあり、早速レンタル。
⇒ くだんのシーンはNGシーンだったようです。

・・・・・・・・・・・・・

軍事境界線をはさみ、戦争がまだ終わっていない韓国と北朝鮮。シリアスな両国関係。

ソウル滞在歴のある友人から聞いたが、「戒厳訓練」の晩には、夜通し外出禁止令で、カーテンも開けてはならず、大都市ソウルの、ホテルの前の大通りが銃を持った兵士で埋め尽くされて、夜闇に戦車が市内を走り回っているそうだ。
本当に恐ろしくて彼は窓のカーテンの隙間を閉じたのだと。

そんな厳しい現実に生きながらも、最高のコメディにも挑戦できる制作陣の“ダブルス・タッグの気概”には打たれる。
危機の中にユーモアを見いだせる地頭の良さだ。

シドニー五輪(2000年)の時に見たあの「青い統一旗」。その美しさには僕は目を奪われた。
映画はそれに先立つ1991年に、幾度もの頓挫を経て史上初めて公式に統一旗が掲げられた=千葉県での世界卓球選手権を舞台にしている。

・・・・・・・・・・・・・

新垣結衣、真木よう子の「ミックス」、
窪塚洋介、中村獅童の「ピンポン」、
あとDVD化されていないけれど松坂慶子と桃井かおりの温泉場での卓球シーンが愉快な「自由な女神たち」も楽しい。

卓球のラリーは、”対話“なんだと思う。
笑ったり泣いたりしながら、時にはムキになったりもしながらも。
それでもあのピンポン球は、銃弾とは違う。決して人を殺めない愉快さと”おかしみ“がある。

同じ民族同士、同じ言葉を使う血縁・親族同士、国の体制と教育によっていがみ合うように仕向けられる悲しみを、僕ら鑑賞者は見つめなければと思う。
南北を分断させた壮絶な朝鮮戦争と、その結果によって、
あの戦争の片方に組みし、“お先棒を担いで”特需とやらでさんざんに儲けさせてもらった我が国の後ろめたさを、
僕らは覚えていなければ。

・・・・・・・・・・・・・

卓球をやっていた息子のことも思い出してチョイスした本作品、
息子たちとラケットを持ってもっと向き合ってやれば良かったナーと後悔だ。

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きりん

4.5南北選手、スタッフの対比が良かった ただし演じているのは韓国の俳優...

2021年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

南北選手、スタッフの対比が良かった ただし演じているのは韓国の俳優だけれど、それぞれの事情が、表情が、想像はしていたけれど、民族統一は単純な問題ではないんだなと思わされた。隣国の複雑な関係が少し垣間見れた。一番感動したのは、ダブルスの試合中、ペドゥナが倒れたときに、ハ・ジウォンが「止めよう」と言ったときに、ペドゥナが「お父さんに金メダルを持って帰らなきゃ」と返したとき そこからか二人の関係が姉妹になった気がした 号泣シーンでした ペドゥナはドラマも含めて色んな作品を見てきたが、どんな役でも安定した演技力でまた、好きになってしまった。 他にも見所満載の素直に感動できる作品だった。 あえて付け足すならピンポン球を踏みつけたのが日本人じゃなかって良かった。

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Elton Shin

4.0霧島Tシャツ

2021年8月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

幸せ

1991年に日本で開かれた卓球の世界選手権にて、韓国と北朝鮮が統一チームとして参加した実話を元にした、日本オールロケと言っても過言ではない、ほぼ千葉が舞台の韓国映画。
国の方針で突如決められた朝鮮統一チームでの参加。
互いの文化や慣習の違いから、何かあると対立してしまう両国の選手たちだったが、練習が始まり共に時間を過ごしていく中で次第に打ち解けていく。
韓国のエース、ヒョン・ジョンファはライバルである北朝鮮のリ・プニとダブルスのペアを組み、打倒王者中国を胸に大会に臨む。

韓国映画らしいとても良い映画でした。
卓球を通した異文化理解、軍事境界線はネット。
普段は敵の隣国とも同じ民族同士でコートに立つ。
ダブルスというのが肝ですね。
選手や監督など個性的で魅力的な役を演じた役者さんたちの表情が良い。
立ちはだかる壁にも立ち向かえるとこちらが笑顔になれる。
ひと大会のみの恋や友情であるのが実に切なくて、ラストシーンは号泣必須でした。

肝心の卓球は正直違和感だらけで、世界大会なのに上回転ばかりだったり、カットマンのような特徴のある選手がいなかったり、ラリーでボールが高く上がりすぎだったり、そもそもどういう基準で大会への参加国が決まっているのか分からなかったりと、ツッコミまくりでしたが、数ヶ月練習してここまでできるのは流石役者です。
あと気になったのは、日本をdisりすぎな点と中国を悪く描きすぎな点。
日本は今でこそ中国にも打ち勝つ力があるものの、当時は強豪ではなかったんだと思いながらも、韓国のアナウンサーが少しdisりすぎなように感じた。
中国も不正ラバー問題など国家ぐるみ故の汚点はあるかもしれないが、流石に悪く描きすぎだなと。
南北朝鮮問題だけでなく、東アジア、世界とみんなが分かり合える社会になれば良いですね。

ちなみに1番好きなキャラクターは韓国の“コーチ”です(笑)

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唐揚げ

4.5ペ・ドゥナの台詞

Kさん
2021年4月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「南で暮らしたいとは思わない?」
「私はどんなに豊かな国よりも祖国で暮らしたい」

「こんな時何て言えばいい?“電話する”?それとも“手紙を書く”?無理なのに」
「バカね“元気でいて”でしょ。それで十分」

北の男が別れ際、「幸せになってください」と言ったのもよかった。

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K
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