倍賞美津子
松竹歌劇団に入団後、浅草国際劇場を中心に歌とダンスで活動し、「純情二重奏」(67)で映画デビュー。「復讐するは我にあり」(79)で第3回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を得たのち、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した黒澤明監督作「影武者」(80)に出演した。「陽暉楼」と「楢山節考」(ともに83)でも第7回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。85年に出演した「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」「友よ、静かに瞑れ」「恋文」の3作で第9回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、日本映画界を代表する演技派女優としての地位を確立した。第50回 カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「うなぎ」(97)では主人公を見守る住職の妻・中島美佐子を演じ、第21回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。近年の主な出演作に、TVドラマ「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(07)、映画「デンデラ」(11)、TVドラマ「半沢直樹」(13)、「下町ロケット」(15、18)、映画「あやしい彼女」(16)、「糸」(20)などがある。姉は女優の倍賞千恵子。