デンデラ
劇場公開日 2011年6月25日
解説
佐藤友哉の同名小説を映画化。老人を山に捨てる「姥(うば)捨山伝説」を題材に、死んだと思われていたはずの老女50人が、さまざまな思いを抱えながら、過酷な自然状況のなかで懸命に生き延びていく姿を描く。浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子ら日本映画界を代表するベテラン女優陣が集結。同じく姥捨山伝説をテーマにカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した「楢山節考」(1983)で知られる故今村昌平監督の息子・天願大介がメガホンをとる。
2011年製作/118分/G/日本
配給:東映
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2021年5月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、VOD
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「タイトルに惹かれた」ただそれだけの理由で前知識全くなしで観ることにしました。プライムビデオ無料だし。
(あまりにもハマって後にDVDもヤフオクで買いましたよ…)
『ザザンボ』のように禍々しい物を見せられるのかな?とかの期待も含めて。ザザンボ観たことありませんけれど・汗
案の定、冒頭で陰鬱なアート系映像を見せられるのな…
うわぁ…これ絶対に途中で観るの止めるわ…の、はずだったの。冒頭15分は。
したら、なんだこれ!姥捨て山に続きがあったとかの話はいいの。そっち系はまだ和むの。
それでいいのよ、おじいちゃん、おばあちゃんたちのセカンド(?)ライフがあったっていいじゃん、幸せじゃん。そこ描いていればよいものを(笑)
なんでああなったし!
「何を見ているんだ、俺は?」ってなったね!俺は!
『マッドババァ~怒りの雪中行軍~』とか『狂い咲きババァ軍団vs残虐人食い熊』ってタイトルにしておけば、伝説のカルトムービーとしてもっと評価されたものを!よかないか!(笑)
わけわからんタイトルにするから、もう。
あっ、映画のレビューでしたよね( ̄▽ ̄;)デンデラー!
いやぁ、採点通りに本当に面白い作品だったです。
とにかくババァたちがかわいいの。
山野の旅のカットでの草笛光子さん演ずるメイちゃんに不覚にも萌えたの。
お下劣踊りを楽しむババァたちとかにも萌えたのよ、これが。
若かりし日々を追憶するババァたちのカットには悲喜こもごもの涙を流しそうになりました。
お話の筋道でそれぞれの主軸になるババァたちのキャラが立ってるの。みなさんとても素敵なの。
そして死んでいく…死んでいく…次々と死んでいく…デンデラー!
ババァやらせて殺ってしまうには、まだまだお若く美しい名女優さんたちばかりなのにね。
で、熊よ(笑)こいつよ(笑)困ったヤツだ。
こいつが出てきたおかげで、ダルビッシュのスライダーが如く物語があらぬ方向に行っちゃったのよ!(自分のレビューもたいがいそうやで…)
vs村人の復讐劇を観たかったのにね(笑)でも、これはこれでよかったか。結果オーライ。
熊さんをチープと笑うことは簡単だけれど、CG以外でアレどう撮れって言うのよ!
それはこの映画に相応しくないでしょ!ただ予算の関係かもね…きっとそうだ(笑)
でも頑張ってたじゃない!結構怖かったでしょ?ぬいぐるまー!私は怖かったです。
うーでが飛び出すばばーんばーん♪あーしが飛び出すばばーんばーん♪デンデラー!
欲を言えば、もっと弾けたスプラッター描写があってもよかったのでは?とも思いましたね。
そちに極振りしてもよかったかも。←なんかちがう…
そしてラストの対決では一矢報いてほしかったなぁ。
あそこであっさり観念して殺られちゃうのは、付き合って観てきた身としてはつらいのよ。
頑張ってよ、浅丘ルリ子さん。応援してたんだから。
ここまでぶっ飛んだの作ってるんですから。デンデラー!
さてはてこの映画どこにカテゴライズすればよい作品なのだろうか?
ドラマ?ちがうな…アクション?これもちょっとちがう…ホラー?ちょっと刺さった。
カルトだよ!カルト!それだよ!デンデラー!
これでいいでしょ?
皆さん的にはいかがだったでしょうか?
さぁ!ご一緒に!デンデラー!
できれば別ルートのvs村人ver.も作ってほしいなぁ。『デンデラ The Final』みたいに←ありえん!
2021年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
設定やキャストは素晴らしいのに、最後の意味不明な展開で全てを台無しにしている。これ、少し脚本を弄るだけで名作になれただろうに。途中までは作者は何かを表現したいのだろうと期待させるが、最後は結局何が表現したかったのか意味不明で終わる。
なぜ、邦画界はこういうもったいない作品を作ってしまうのだろう。脚本の評価システムをもう少し何とかするべき。
思っていた感じの話ではなく、イマイチ面白さが分かりませんでした。
2020年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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予告編見て、感動系かな?と思ったけど、主人公たちはより泥臭くストロングスタイルな中身だった。厳しい自然を耐え忍ぶというよりは、捨てられた者たち同士が集って復讐を企てるけどそれが自然によってことごとく潰されるというお話。
動作がよぼよぼで作中では木や草のようと老いた自分を揶揄する老婆達だけど、喜怒哀楽が豊かで、俗物的なものも好む姿はお綺麗なというより生々しい生命力を感じて、見てて生きる力をもらえる。
魚の骨の櫛も水面を鏡にして顔を洗う姿にも哀れというよりは、どんなどん底にいても娯楽を楽しむ人としての精神や喜びを感じる。
途中から熊が出てきて、ああ~話も食われるかなと思ったらやっぱり持っていかれたので少し残念。
原作通りとはいえ、映画は映画の世界として復讐を果たすか、村壊滅とはいかず逆襲され踏み潰されるかぐらいまで吹っ切れたラストが見たい期待があった。
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