デレク・ジャコビ
英ケンブリッジ大学卒業後に名優ローレンス・オリビエに師事。1965年、オリビエ主演の舞台「オセロ」の映画化でスクリーンデビューする。その後、活躍の場をTVドラマにも広げる一方で、85年に米トニー賞を受賞するなど演劇界でも名優として確固たる地位を築く。戦争ドラマ「第十の男」(88)と米シットコム「そりゃないぜ!? フレイジャー」(01)の出演で米エミー賞を受賞した。映画「ヘンリー五世」(89)以降、教え子であるケネス・ブラナーの監督作に欠かせない存在になり、「愛の悪魔 フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」(98)では主演を務めた。その後も「グラディエーター」(00)、「ゴスフォード・パーク」(01)、「英国王のスピーチ」(11)、ブラナー監督作「シンデレラ」(15)など、ハリウッド大作からイギリスの秀作まで多数出演。演劇界への貢献が認められ、94年にナイトの称号を授けられた。06年、27年連れ添った俳優のリチャード・クリフォードと同姓婚した。