ソル・ギョング
韓国・忠清南道出身、漢陽大学演劇映画科卒。
舞台役者としてキャリアをスタートした後、「つぼみ」(96)でスクリーンデビュー。99年、大鐘賞映画祭の主要5部門を受賞したイ・チャンドン監督のヒューマンドラマ「ペパーミント・キャンディー」で主演を務め、大鐘賞映画祭のほか青龍映画賞、百想芸術大賞(映画部門)など韓国を代表する映画祭の新人賞・主演男優賞を多数受賞。02年には同監督と再タッグを組んだ「オアシス」、百想芸術大賞で大賞を受賞したカン・ウソク監督作「公共の敵」に出演し、韓国映画界をけん引する実力派俳優のひとりとして活躍する。
03年、カン監督と再タッグを組んだ「シルミド SILMIDO」が、韓国映画史上初の観客動員数1000万人を超える大ヒットを記録。戦後の日本を沸かせたプロレスラー・力道山の生涯を描いた日韓合作「力道山」(06)では20キロ以上も体重を増量し、日本語のセリフを修得する周到な役作りでタイトルロールを好演した。09年に主演を務めたディザスタームービー「TSUNAMI ツナミ」も、キャリア二度目となる観客動員数1000万人超えの大ヒットとなった。そのほか、「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」(17)で大鐘賞映画祭男優主演賞、「茲山魚譜 チャサンオボ」(21)で青龍映画賞主演男優賞、「キングメーカー 大統領を作った男」(22)で百想芸術大賞男性最優秀演技賞(映画部門)を受賞している。