諏訪敦彦
東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。長崎俊一や山本政志、石井聰亙(現・岳龍)らの作品にスタッフとして参加し、自身の監督作「はなされるGANG」(84)がぴあフィルムフェスティバルに入選。1997年、初の劇場映画「2/デュオ」を発表し、続く「M/OTHER」(99)でカンヌ国際映画祭の国際批評家連盟賞を受賞。続く「H Story」(01)は同映画祭のある視点部門に出品され、オムニバス映画「パリ・ジュテーム」(06)には唯一の日本人監督として参加した。日仏合作の「不完全なふたり」(05)は全編フランス語で撮影、ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞とCICAE(国際芸術映画連盟)賞を受賞し、フランスでロングランヒットを記録した。その後も、イポリット・ジラルドと共同監督を務めた「ユキとニナ」(09)がカンヌ国際映画祭監督週間に出品されるなど、フランスで高い評価を得る。08~13年に東京造形大学学長を務め、14年に東京藝術大学大学院教授に就任。17年、8年ぶりにメガホンをとった「ライオンは今夜死ぬ」を発表した。子ども向け映画制作ワークショップの講師も務める。