ジャン=ルイ・トランティニャン
仏ピオラン出身。大学で法律を専攻していたが、20歳の時に演技に興味を持ち、「If All the Guys in the World...(原題)」(55)で映画デビュー。「素直な悪女」(56)の共演者ブリジット・バルドーと交際し話題を集めるが、後に破局した。その後、「男と女」(66)で世界的に注目を集め、「消される男」(67/日本劇場未公開)でベルリン国際映画祭の銀熊賞(男優賞)、製作も務めた「Z」(69)でカンヌ国際映画祭の主演男優賞を受賞した。以降、「暗殺の森」(70)、「日曜日が待ち遠しい」(83)、「男と女Ⅱ」(86)、「トリコロール 赤の愛」(94)などで活躍し、仏映画界に欠かせない存在となる。私生活では、女優ステファーヌ・オードランと映画監督ナディーヌ・マルカン(ナディーヌ・トランティニャン)と結婚したが、どちらも離婚に至った。ナディーヌとの間に産まれたマリー・トランティニャン(62~03)も女優。9年ぶりに映画に出演した「愛、アムール」(12)でセザール賞の主演男優賞を受賞した。