ジャン=リュック・ゴダール
仏パリ出身。ソルボンヌ大学時代、カルチェ・ラタンのシネマクラブに通いはじめ、フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールらと知り合う。1952年から「カイエ・デュ・シネマ」誌に映画評を書くようになり、59年に「勝手にしやがれ」で長編映画監督デビュー。同作がベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、ヌーベルバーグを代表する映画作家として世界的に有名になる。「アルファヴィル」(61)でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した後も、「気狂いピエロ」(65)など次々と話題作を送り出していたが、67年に商業映画との決別宣言文を発表。一時テレビや実験的映画の世界に活躍の場を移し、79年の「勝手に逃げろ 人生」から再び商業映画の製作に復帰した。「カルメンという名の女」(83)でベネチア国際映画祭のグランプリを受賞。その他の主な監督作に「ゴダールのマリア」(84)、「右側に気をつけろ」(87)、「ゴダールの決別」(94) などがある。