ジャック・オーディアール
仏パリ出身。父は脚本家ミシェル・オーディアール。10代の頃は教師を目指していたが、大学生の時に映画の編集助手になり、ロマン・ポランスキー監督の「テナント 恐怖を借りた男」(76・日本劇場未公開)などに携わる。その後、脚本家に転向し、クロード・ミレール監督の「死への逃避行」(83)では、父ミシェルと共同で脚本を執筆した。初長編監督作「天使が隣で眠る夜」(94)でセザール賞の新人監督賞を受賞、続く「つつましき詐欺師」(96・日本劇場未公開)でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞した。米映画「マッド・フィンガーズ」をリメイクした「真夜中のピアニスト」(05)はベルリン国際映画祭に出品され、09年の「預言者」(09)でカンヌの審査員特別グランプリを受賞する。その他「リード・マイ・リップス」(01)や「君と歩く世界」(12)など全ての監督作で脚本も手がけている。