パリ13区 劇場公開日:2022年4月22日
解説 「ディーパンの闘い」「預言者」などで知られるフランスの名監督ジャック・オーディアールが、「燃ゆる女の肖像」で一躍世界から注目される監督となったセリーヌ・シアマと、新進の監督・脚本家レア・ミシウスとともに脚本を手がけ、デジタル化された現代社会を生きるミレニアル世代の男女の孤独や不安、セックス、愛について描いたドラマ。再開発による高層マンションやビルが並び、アジア系移民も多く暮らすなど、パリの中でも現代を象徴する13区を舞台に、都市に生きる者たちの人間関係を、洗練されたモノクロームの映像と大胆なセックスシーンとともに描き出していく。コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。2人はすぐにセックスする仲になるが、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメイトたちに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティに参加したことをきっかけに、元ポルノスターのカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)だと勘違いされてしまったノラは、学内の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて不動産会社に勤めていたカミーユの同僚となるが……。グラフィックノベル作家エイドリアン・トミネの短編集「キリング・アンド・ダイング」「サマーブロンド」に収録されている3編からストーリーの着想を得た。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
2021年製作/105分/R18+/フランス 原題:Les Olympiades 配給:ロングライド
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過去を見つめる手法としてモノクロを選び取る作品はいくつもあるが、ジャック・オーディアール監督の映像力はそういった時代性を超越し、色を削ぎ落とすことによって逆に鮮烈化した芸術性や感情の塊が、観客の胸にダイナミックに飛び込んでくる。若者たちの艶かしいセックス描写。エクスタシーと共に高揚していくエレクトロな音楽。絶頂を迎えつつもどこか満たされない心の中の空洞ーーー。トンネルの暗闇のような毎日の中で、彼らが切実に求めているものは明快で単純だ。しかし答えがあまりに身近にあるがゆえに、本人たちにとっては気づきにくく、なおかつ素直になることができない。そのいじらしさや頑なさも登場人物の魅力を高める一因となっていて、映画が終わる頃には長所も欠点も全て理解した上で、彼らのことが好きになっているから不思議なものだ。丁寧な物語運びの中に破天荒な要素を併せ持ち、まるで現代の神話のような特殊な輝きを放つ作品である。
2022年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
A black and white episode film on Parisian young adults in the new normal of alternative lifestyles. It's erotic enough to make you want to stay young forever, but thorough in revealing the low points of the the urban 20's. More so the visuals drive the film in an updated stylish Transatlantic pairing to Francis Ha that looks directed by Gaspar Noe on a good day. The soundtrack by Rone is great.
2023年6月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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ノエミメルランの話は好き。 アジア系の女の子の話はよくわからなかった。 ラストが性急な気がする(けど具体的にどこがかは忘れた) 見てよかったとは思ってる。
2023年5月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
モノクロの情報量を押さえた映像から、語られる心の動きが素晴らしい。 観ているものの、感性感覚に委ねられている作品でわ無いだろうか? 映っているものだけの理解では、絡み合うシーンの多い作品。 各々のルーツである民族性にに関わらず人と人の心が、近づく事の難しさを、先行きが気になりたまらない演出。 中盤に驚きを覚える程のカットが有る、此より登場人物等の成り行きが、気になりラストへと私の気持ちは雪崩込んだ❗