君と歩く世界

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劇場公開日:

君と歩く世界

解説

両脚を失い絶望した女性が、ひとりの男性との出会いを経て再び人生に希望を見出していく姿を描いた人間ドラマ。主演は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のオスカー女優マリオン・コティヤール。監督は「真夜中のピアニスト」「預言者」の名匠ジャック・オーディアール。南仏アンティーブの観光名所マリンランドでシャチの調教師として働く女性ステファニーは、事故で両脚を失う大怪我を負い、失意のどん底に沈む。そんなある時、5歳の息子をひとりで育てているシングルファーザーのアリと出会い、不器用だが真っ直ぐなアリの優しさに触れたステファニーは、いつしか生きる喜びを取り戻していく。

2012年製作/122分/R15+/フランス・ベルギー合作
原題または英題:De rouille et d'os
配給:ブロードメディア・スタジオ
劇場公開日:2013年4月6日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第70回 ゴールデングローブ賞(2013年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) マリオン・コティヤール
最優秀外国語映画賞  
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(C)Why Not Productions - Page 114 - France 2 Cinema - Les Films du Fleuve – Lunanime

映画レビュー

4.0私に何ができる❓

2024年9月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

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カズユキ

4.0オーディアールの意地悪と優しさが好きだ

2024年3月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見始めて、思っていたより後ろくらく、シーンが急に変わるなと感じていた。
フランス映画はこんなだったかなと考え始めた時、思い出した。ジャック・オーディアール監督作品だった。
オーディアールだから観たかったのだ。オーディアールだから観ているのだった。

オーディアール監督の編集は少々不親切。理解が追い付くギリギリくらいに分かりにくい。しかしそれが良い。
物語が始まって、徐々に沈んでいき、エンディングでふわっと浮かび上がる。これが好きだ。
唐突に優しさで包まれる感じなのだが、そこに至るまでにしっかりと必要な描写を積み重ねているので、完全な理解は出来なくとも納得できる曖昧さも良い。
最初の設定から受ける印象と全然違う方向に物語が進むのも面白い。しかしこれはダメな人も多いだろう。予想を裏切る展開と期待を裏切る展開は同じことだが意味が異なる。
さて本作はどうだろうか。

アリという男は面白いキャラクターだ。単なる粗野な男にも見えるが人並みの優しさも持ち合わせている。
彼にとってはあらゆることが特別ではない。姉、仕事、両足を失ったステファニー。
ステファニーは自分に哀れみを見せないところにひかれていくのだが、逆に言えばアリにとって特別な存在になれないことも意味する。

原題は「錆と骨」
錆は傷という意味合いもあるらしい。多分その解釈でいいだろう。
骨は、エンディングでアリが語る言葉そのままだろう。折れた骨は元通りにはならないが治る。元より強くなることもある。人にも同じことが言える。
自分本位だった二人が傷つくことでお互いの必要性に気付く物語。

オーディアール監督らしく、荒々しい力強さがあるのに繊細で、時々、目を見張るシーンがある。
傑作とまではいかないけれど、良い作品だった。

二時間で人の成長をしっかりと描けるオーディアールはやっぱり好きだ。
好きだと断言できる数少ない映画監督の一人。

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つとみ

4.0【ある男女の再生と希望の物語。心と身体に深い傷を負ったヒロインを演じるマリオン・コティヤールと彼女を不器用に支えアリの姿が印象的な作品。今作には確かなる希望があるのである。】

2023年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■シャチ調教師として働くステファニー(マリオン・コティヤール)は、ある日事故で両足を失う大けがを負ってしまう。
 過酷なハンディキャップを抱え、生きる希望さえ失っていく日々。
 そんな彼女の心を開かせたのは、不器用だが真っ直ぐなシングルファーザー・アリ(マティアス・スーナールツ)だった。

■個人的な話で恐縮であるが、マリオン・コティヤールさんは、ガル・ガドットさんとゴルシフテ・ファラハニさんとともに、とても好きな女優さんである。
 それは、外見の美しさだけでなく内面の強さも感じるからである。

◆感想

・今作は、二人の何の所縁もなかった男女の再生の物語である。映画の王道テーマであるが、今作品はそれをてらいなく見せている。

・事故により膝下を失ったステファニーに対し、アリは憐憫の言葉を掛ける訳でもなく、普通に接する。
 彼女を、ごく自然に海に誘い、泳がせる。
 - これは、身障者の方から良く聞く事だが、”普通に接してくれることが一番嬉しい”という言葉を思い出す。-

・故に、彼女は彼に身体を委ねるのである。

<アリは不器用な性格により、彼を助けた姉の職を失わせるが、彼は自身の格闘技の高いスキルにより、新たなる一歩を踏み出すのである。
 勿論、彼の傍にはステファニーが居るのである。
 繰り返すが、今作は二人の何の所縁もなかった男女の再生の物語なのである。
 今作には確かなる希望があるのである。>

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NOBU

4.0ラース・フォン・トリアーを思い出した

2022年2月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

個人評価:4.0
マリオン・コティヤールの静かなる演技に心染みる。
怪我により絶望の淵から、再び生きる活力を得る描写として、殴り合いによる賭博の戦いがある。男達が血を流し合い、暴力の中で歓喜し金を得る。その光景に心動かされ前を向く描写は、ジャック・オーディアールらしいテーマの一つかもしれない。
戦う事。それが人間の本質であり、自由を得る雄一な手段。
ラース・フォン・トリアーが人間の本質は暴力だと言っていたのを思い出し、本質的にテーマが近い監督だと感じた。

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カメ