君と歩く世界
劇場公開日:2013年4月6日
解説
両脚を失い絶望した女性が、ひとりの男性との出会いを経て再び人生に希望を見出していく姿を描いた人間ドラマ。主演は「エディット・ピアフ 愛の讃歌」のオスカー女優マリオン・コティヤール。監督は「真夜中のピアニスト」「預言者」の名匠ジャック・オーディアール。南仏アンティーブの観光名所マリンランドでシャチの調教師として働く女性ステファニーは、事故で両脚を失う大怪我を負い、失意のどん底に沈む。そんなある時、5歳の息子をひとりで育てているシングルファーザーのアリと出会い、不器用だが真っ直ぐなアリの優しさに触れたステファニーは、いつしか生きる喜びを取り戻していく。
2012年製作/122分/R15+/フランス・ベルギー合作
原題:De rouille et d'os
配給:ブロードメディア・スタジオ
スタッフ・キャスト
全てのスタッフ・キャストを見る

- ×

※無料トライアル登録で、映画チケットを1枚発行できる1,500ポイントをプレゼント。
2023年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
■シャチ調教師として働くステファニー(マリオン・コティヤール)は、ある日事故で両足を失う大けがを負ってしまう。
過酷なハンディキャップを抱え、生きる希望さえ失っていく日々。
そんな彼女の心を開かせたのは、不器用だが真っ直ぐなシングルファーザー・アリ(マティアス・スーナールツ)だった。
■個人的な話で恐縮であるが、マリオン・コティヤールさんは、ガル・ガドットさんとゴルシフテ・ファラハニさんとともに、とても好きな女優さんである。
それは、外見の美しさだけでなく内面の強さも感じるからである。
◆感想
・今作は、二人の何の所縁もなかった男女の再生の物語である。映画の王道テーマであるが、今作品はそれをてらいなく見せている。
・事故により膝下を失ったステファニーに対し、アリは憐憫の言葉を掛ける訳でもなく、普通に接する。
彼女を、ごく自然に海に誘い、泳がせる。
- これは、身障者の方から良く聞く事だが、”普通に接してくれることが一番嬉しい”という言葉を思い出す。-
・故に、彼女は彼に身体を委ねるのである。
<アリは不器用な性格により、彼を助けた姉の職を失わせるが、彼は自身の格闘技の高いスキルにより、新たなる一歩を踏み出すのである。
勿論、彼の傍にはステファニーが居るのである。
繰り返すが、今作は二人の何の所縁もなかった男女の再生の物語なのである。
今作には確かなる希望があるのである。>
2022年2月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
個人評価:4.0
マリオン・コティヤールの静かなる演技に心染みる。
怪我により絶望の淵から、再び生きる活力を得る描写として、殴り合いによる賭博の戦いがある。男達が血を流し合い、暴力の中で歓喜し金を得る。その光景に心動かされ前を向く描写は、ジャック・オーディアールらしいテーマの一つかもしれない。
戦う事。それが人間の本質であり、自由を得る雄一な手段。
ラース・フォン・トリアーが人間の本質は暴力だと言っていたのを思い出し、本質的にテーマが近い監督だと感じた。
2021年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
なった。というお話。
しかし、そこには、障害者、父子家庭、仕事が続かないなんて問題がてんこ盛り。
心が飢えて、満たされない女性と愛を知らない男性が出会い、女性は満たされ、男は愛することを知った。
最後、ガラスの拳になった男が息子と手を繋ぎ、その二人の所に悠然と向かう女の姿に涙ちょちょ切れた。
引退後の余生は、農家とかやって自然豊かなところでゆったり暮らしてくれよ!と願う。
2021年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
性質も全く違う男女が、いろんな出来事を経てやがて寄り添って行くストーリー。
両足を失ったステファニーが海で泳ぐシーン、ステファニーがシャチとコミュニケーションを取るシーンが秀逸。
無骨で野性的なアリをマティアス・スナールツが
好演。
二人が最後に唯一無二の関係になれてほっとした。