キース・キャラダイン

米カリフォルニア州出身で、父親は俳優のジョン・キャラダイン。6歳のとき両親が離婚し、母違いの兄デビッドの影響を受けてコロラド州立大学で劇芸術を学ぶも、一学期で中退。その直後にオーディションを受けたロックミュージカル「Hair」のキャストに選ばれ、1969年にブロードウェイデビューを果たす。

翌70年には、フロリダの舞台「Tobacco Road」で父と共演。71年、西部劇「A Gunfight」でスクリーンデビューし、ロバート・アルトマン監督作「ギャンブラー」にも出演する。以降、アルトマン監督作に欠かせない存在として「ボウイ＆キーチ」（74）や「ナッシュビル」（75）に出演。後者では作詞作曲を手がけた主題歌がアカデミー主題歌賞を受賞した。

その後も、作曲も兼ねたアラン・ルドルフ監督作「Welcome to L.A.」（76）、リドリー・スコット監督作「デュエリスト　決闘者」（77）、ルイ・マルの初アメリカ製映画「プリティ・ベビー」（78）などに出演。

「ロング・ライダーズ」（80）では兄デビッドや弟ロバートと兄弟役を演じた。その他の映画出演作に「カウボーイ＆エイリアン」（11）、「静かなる情熱　エミリ・ディキンスン」（16）、「さらば愛しきアウトロー」（18）など。「デクスター」（07〜09）などのTVシリーズや、舞台でも活躍を続ける。私生活では「チューズ・ミー」で共演したサンドラ・ウィルと結婚、息子ケイドと娘ソレルも俳優となった。

映画「The Hunter's Moon」（99）で共演したヘイリー・デュモンドは2人目の妻。舞台「Hair」で共演したシェリー・プリンプトンとの間の娘マーサ・プリンプトンも俳優。