細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」最凶の宿敵役に役所広司! 豪華キャスト11人も明らかに
2025年7月16日 05:00

細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」で、芦田愛菜が声を担当する主人公スカーレットの最凶の宿敵クローディアスに役所広司が息吹を注ぐことが分かった。また市村正親、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊ら11人の豪華演技派キャストの出演が併せて発表された。
本作で描かれるテーマは、“生きる”。「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田監督の思いから始まった本作は、主人公の王女・スカーレットが父の復讐に失敗するも、“死者の国”で再び宿敵に復讐を果たそうとする物語。主人公・スカーレットの声を芦田が担当し、スカーレットと共に旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)を岡田将生が演じる。2人はともに細田作品初参加となった。
なお、本作は細田作品初の試みとなる、プレスコアリング(以下、プレスコ)という収録方法で製作された。プレスコとは、まだ映像ができていない段階で、キャストの声を先に収録し、その声に対してアニメーションを制作していくという手法。キャストによる声の演技を聞いて、製作側が後からアニメーション表現を組み立てるため、いわば実写作品と同じような作り方になる。

スカーレットが復讐に身を投じるきっかけを作った冷酷で狡猾なクローディアスに扮する役所は、「バケモノの子」(15)、「未来のミライ」(18)、「竜とそばかすの姫」(21)に続き4作目の細田作品出演となった。細田監督は「最初からクローディアスは、役所さんをイメージしてシナリオやデザインを作りました。これまでの役所さんの出演された作品での、人間の奥底に眠る悪や狂気などを的確に表現される迫力が圧倒的だったので、クローディアスは役所さん以外には考えられませんでした」とキャスティングの経緯を明かした。
また、役所のプレスコ収録を振り返り「クローディアスを凄まじい迫力で表現されていて、この声の力に、画がついていけるのかな、と不安になるくらいでした。でも、役所さんのお芝居に、アニメーターのみんなが大きな刺激を受けてさらに高みを目指しました。声のお芝居とアニメーションのお芝居が一緒に高め合って、充実した悪の表現を作ることになったんです」と絶賛する。
スカーレット役の芦田も「役所さんの声の迫力にすごく圧倒されました。このクローディアスに、私は復讐をやり遂げなければいけないと、スカーレットの核となる部分を掻き立てていただきました」と最敬礼だ。
新たに出演が発表された11人の豪華キャストが担うのは、スカーレットと聖の前に次々と立ちはだかるクローディアスの刺客集団や“死者の国”の住人ら重要キャラクター。細田作品初参加となる市村、吉田、斉藤、松重、柄本時生、青木崇高、白山乃愛、白石加代子に加えて、細田作品2作目の山路和弘、4作目の染谷将太という豪華な顔ぶれの出演が実現している。
錚々たるキャスト陣の競演に対して細田監督は、「なんと贅沢なんでしょう。考えられる限り最高のキャストです。お芝居を通して皆さんから教えてもらえることが様々あり、『果てしなきスカーレット』を作る上で大変勉強になりました。この作品は本当に恵まれていると思います」と恐縮した様子で語りつつも、本作への自信をのぞかせた。
また、「時をかける少女(2006)」から19年、細田監督と共に数々の作品を世に送り出してきたスタジオ地図の齋藤優一郎プロデューサーは「本作はプレスコという、絵がない状態から芝居をして頂くという収録から始まりました。日本を代表する名優の皆さまにご参加いただき、監督と志を共有し、共に、登場人物たちの魂を磨き上げながら、この映画を更なる高みへと押し上げてくださったように思っております」とコメントを寄せた。
「果てしなきスカーレット」は、11月21日から日本公開され、12月12日からアメリカでも劇場公開。
役所ならびに齋藤プロデューサーのコメント全文と、キャスト陣が演じた役柄は以下のとおり。

クローディアスの側近。レアティーズと共に≪死者の国≫でスカーレットたちの動向を監視している。
「バケモノの子」(2015)猪王山役
クローディアスの家来。ローゼンクランツと共に≪死者の国≫でスカーレットの命を狙う。
「おおかみこどもの雨と雪」(2012)田辺先生役
「バケモノの子」(2015)主演・九太(青年期)役
「竜とそばかすの姫」(2021)カミシン役
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