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ホウ・シャオシェン「冬冬の夏休み」デジタルリマスター版ポスター&予告編が完成! 妻夫木聡、門脇麦らから推薦コメントも

2025年7月5日 08:00

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画像1(C)CITY FILMS LTD.

台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の代表作「冬冬の夏休み」デジタルリマスター版のポスタービジュアルと予告編が公開された。併せて本作を愛する妻夫木聡門脇麦深田晃司監督ら著名人から推薦コメントが寄せられた。

1980年に日本初公開された、台湾ニューシネマの巨匠、ホウ・シャオシェンの詩情が結実した初期の代表作。少年と少女が過ごすひと夏の時間を静謐なまなざしでとらえた物語。

画像2(C)CITY FILMS LTD.

台北で暮らす小学校を卒業した少年、冬冬(トントン)と幼い妹の婷婷(ティンティン)。母の入院をきっかけに、ふたりは夏休みの間、厳格な祖父の住む田舎の家へと預けられ、祖父母とともに暮らすことになる。冬冬は、近所の同世代の子どもたちとすぐに打ち解け、遊びながらのびのびと日々を過ごす。一方、婷婷はふとしたきっかけで寒子という若い女性と出会い、交流を重ねていく。陽射しに包まれた風景の中、周囲の大人たちの会話に耳を傾けながら、ふたりの夏の日々が静かに過ぎていく―― 。

画像3(C)CITY FILMS LTD.

本作では「牯嶺街少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の思い出」のエドワード・ヤン監督が俳優として出演。主人公・冬冬の父親役を演じるほか、劇中音楽の選曲も手がけている。脚本は「悲情城市」をはじめ数々のホウ・シャオシェン作品を支えてきたチュー・ティエンウェン、撮影は「台北ストーリー」「風櫃の少年」などの撮影を手がけたチェン・クンホウが担当。1980年代の台湾ニューシネマの核心を担った才能が集結した歴史的にも貴重な一作だ。

画像4(C)CITY FILMS LTD.

ポスタービジュアルは、畳の上に寝そべり、カーテンから差し込む柔らかな日差しの中で微睡む冬冬の姿を切り取っている。「眩ゆい光のなかで、世界と出会った」というキャッチコピーが添えられており、田舎で過ごす夏の日々のなかで、冬冬が経験する出会いと別れ。そして大人と子供の狭間の時期にいる彼にとって世界の在り方に触れる、かけがえのない夏となることを予感させるビジュアルに仕上がっている。

予告編は、冬冬と幼い妹の婷婷が、祖父母の暮らす田舎の駅へ降り立つシーンから始まる。美しい田園風景の中で過ごす兄妹の夏休みの生活が映し出され、静謐でありながらも、まばゆく輝く夏の空気や、感情の機微が繊細に凝縮されている。35年前の作品ではあるが今なお瑞々しく、予告編を観た誰もが自身の子どもの頃の夏を思い出すであろう映像だ。

推薦コメントを寄せた妻夫木は「大人になるにつれ、いつしか忘れてしまっていた宝箱を開けた時のような気持ちになった」と語り、門脇も「キラキラやヒリヒリがぎゅっと詰まった何度も観ている大好きな作品です」とその魅力についてコメントした。

8月1日から新宿武蔵野館、渋谷ホワイト シネクイント、Strangerほか全国順次公開。

妻夫木聡門脇麦らの推薦コメント全文は以下のとおり。


妻夫木聡(俳優)
大人になるにつれ、いつしか忘れてしまっていた宝箱を開けた時のような気持ちになった。子供の頃は毎日が冒険。些細なことで喜んだり、悲しんだり、少しずつ成長していく冬冬がとても愛おしい。ひたむきに生きる冬冬に、胸がキュッと締め付けられるような気持ちになります。大人になった今だからこそ沁みる、淡く美しい静かな成長の物語です。

門脇麦(俳優)
夏休み明けに会ったらちょっと背が伸びたなと思ったあの子とか。なんだか雰囲気が少し変わったなと感じた隣のクラスの子とか。夏休みってきっと少し特別で。だから大人になった今もあの頃の私と変わらずこの作品に胸がきゅっとするのだと思います。キラキラやヒリヒリがぎゅっと詰まった何度も観ている大好きな作品です。私も映画館でまた改めて観たいと思います。

深田晃司(映画監督)
すべてが輝く子どもの時間と、それは永遠ではないことを知ってしまっている大人たちの静かな横顔。その対比はこの上なく美しくシンプルで、いずれ終わりを迎えるからこその子ども時代の愛おしさを際立たせるが、それでもなお、それは永遠かもしれないと錯覚させてくれる映画の魔法に息を呑む。名監督は優れた子ども映画を残す歴史の理を証明し続ける一本。

■月永理絵(ライター、編集者)
亀とミニカーとの対決に始まり、迫りくる列車からの救出、そして道路から階段を下り川沿いまであっという間に高低差を詰める追走劇。のどかな田園風景での子どもたちの夏休み、という物語からは想像できない凶暴な活劇の連続に、心踊らずにいられない。

野崎歓(フランス文学者)
清流と緑のただなかで、何もかもが輝かしく愛おしい。出会いと別れ、やさしさと暴力、誕生と死。夏の日々はすべてを体験させてくれる。 侯孝賢よ、ありがとう!

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