河合優実、新人監督賞に輝いた「ナミビアの砂漠」山中瑶子監督を祝福【第34回日本映画プロフェッショナル大賞】
2025年5月31日 21:00

俳優の河合優実が5月31日、東京・テアトル新宿で行われた第34回日本映画プロフェッショナル大賞授賞式にプレゼンターとして出席し、主演作「ナミビアの砂漠」で新人監督賞に輝いた山中瑶子に花束を手渡した。河合自身も同作では、数々の俳優賞を受賞しており、「撮影は本当に楽しく、毎日どんな発見があるんだろうというワクワクに満ちていた。これからも一ファンとして、山中さんが生み出す世界を楽しみにしたい」と祝福した。
「ナミビアの砂漠」は現代日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描き、2024年・第77回カンヌ国際映画祭の監督週間で国際映画批評家連盟賞を受賞した青春ドラマだ。山中監督は「この作品をきっかけに、映画作りが楽しくなってきた。これからも楽しく映画を作っていきたい」と意気込み。大学1年生のときに、第24回日本映画プロフェッショナル大賞ベスト10に選出された「おとぎ話みたい」(山戸結希監督)を、テアトル新宿でのオールナイト上映で鑑賞していたといい「ちょうど10年が経ち、とても感慨深くうれしい」と、喜びを語っていた。

作品賞は、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」に授与された。若松孝二監督が代表を務めた若松プロダクションの黎明期を描いた映画「止められるか、俺たちを」の続編で、若松監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた青春群像劇。メガホンをとった井上淳一は監督賞を受賞し「感謝しなくちゃいけないのは、若松孝二監督」と、感謝を述べた。
授賞式には、プロデューサーの木全純治をはじめ、出演する井浦新、芋生悠、杉田雷麟も出席。音楽を手掛けた宮田岳が駆けつけ、主題歌「まだみぬ果ては」を弾き語りで披露し、盛大に受賞を祝していた。




また、監督賞を同時受賞した呉美保(「ぼくが生きてる、ふたつの世界」)は、「再びスタートラインに立てた」と、出産・育児を経て約10年ぶりの復帰作での受賞に感無量の面持ち。最新作「ふつうの子ども」が9月5日から、テアトル新宿他で公開される予定だ。
長編デビュー作「ケンとカズ」で注目を集めた小路紘史監督の新作「辰巳」からは、遠藤雄弥が主演男優賞、共演した森田想が新進女優賞に輝き、「想ちゃんが、葵を演じてくださらなかったら、自分はこの場に立っていない。一緒に傑作を生み出せた」(遠藤)、「主演の遠藤さんと賞をいただく機会に恵まれ、それが作品に一番還元できるすばらしいこと」(森田)と、互いに感謝を伝えあっていた。




「愛に乱暴」(森ガキ侑大監督)で主演女優賞を獲得した江口のりこは、現在、東京・渋谷のPARCO劇場で上演中の舞台「星の降る時」に出演しており、授賞式は欠席。「森ガキ監督が作った現場で、汗を流すスタッフ、キャストの皆さんはキラキラ輝いていました。あのとき、あの現場で、一緒に時間を過ごせたことが奇跡のように思います。出会いに感謝して、これからも頑張っていきたいと思います」とコメントを寄せ、森ガキ監督が代読した。
本映画賞は、既成の映画賞とは一線を画しプロデューサー、映画監督、脚本家、新聞記者、映画評論家、映画ジャーナリスト、ミニシアター支配人、映画宣伝担当者ら映画業界の第一線で活躍する“映画のプロ”31人の選考委員の投票と、実行委員会の独自の判断で決定する。
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