「エイリアン」シリーズ、ネタバレあらすじ振り返り 人類が味わった“恐怖と絶望”ヒストリー【最新作「エイリアン ロムルス」公開記念】
2024年9月1日 10:00
SFスリラーの金字塔「エイリアン」の“その後の物語”を描いたシリーズ最新作「エイリアン ロムルス」が、9月6日から公開される。シリーズ生みの親のひとりであるリドリー・スコットが製作し、「ドント・ブリーズ」の鬼才フェデ・アルバレスが監督を務めた本作では、ロムルスと名付けられた宇宙ステーションに潜入した若者6人が、船内に潜むエイリアンたちと死闘を繰り広げる。
そこで、シリーズ開始から約45年、エイリアンと遭遇した人類が味わった“恐怖と絶望”の歴史を、8本の劇場公開作品で振り返る。なお、最新作「エイリアン ロムルス」は、シリーズ第1作「エイリアン」から約20年後(西暦2142年)が舞台になっており、直接的なつながりもあるため、劇場で鑑賞する前後に、特に「エイリアン」は予習・復習しておきたい。
※本記事には、ディズニープラスで配信されている「エイリアン」シリーズに関するネタバレがありますので、未見の方は十分にご注意ください。
地球への帰路を急ぐ宇宙船ノストロモ号は、航行中に発信者不明の信号を傍受し、その発信元である惑星LV-426を調査するために着陸した。そこで乗組員たちは、謎の宇宙船と化石化した巨大な宇宙人を発見。さらに船内を奥に進むと、卵のような物体が無数に並んでおり、そこから飛び出した奇妙な生命体が、乗組員のひとりに襲いかかった。この事故をきっかけに、ノストロモ号の船内にエイリアンが侵入。閉鎖された宇宙船内で、猛スピードで進化を遂げるエイリアンが、次々と乗組員の命を奪っていくーー。
リドリー・スコット監督によって生み出された記念すべきシリーズ第1作。エッグチェンバー、フェイスハガー、チェストバスター、そして成体であるゼノモーフへと進化するエイリアンは、二重構造になった口、獲物を狩る鋭い尾、そして酸性度が強い血液を武器に無双し、映画史に強烈なインパクトを残した。また、シガニー・ウィーバー演じる主人公のリプリーは、いまでこそ当たり前になった“戦うヒロイン”の先駆けとなり、以後シリーズ第4作まで登場することになった。
惨劇から57年後。唯一の生存者である航海士リプリーは、催眠カプセルのなかで眠りながら宇宙空間を漂流しているところを発見される。目覚めたリプリーは、自分たちがエイリアンと遭遇した惑星LV-426が、いまは植民惑星になっていることを知り、がく然とする。リプリーの不安は的中し、LV-426との通信が突如寸断。原因調査を依頼されたリプリーは、海兵隊とともに現地へ向かうがーー。
監督は当時、「ターミネーター」の成功で脚光を浴びたジェームズ・キャメロン。原題「Alines」が示す通り、本作ではエイリアンが大増殖しており、その生みの親であるエイリアン・クイーンと、娘を亡くしたリプリーが母性をぶつけ合う壮絶なクライマックスが繰り広げられた。
エイリアンの脅威から逃れたリプリーたちを乗せた救命艇が、囚人惑星フィオリーナに不時着。男の犯罪者だけが数十名収監された、この危険な地にも、エイリアンの脅威が及ぶ。リプリーたちが乗っていた救命艇に潜んでいたフェイスハガーから新種のエイリアンが誕生し、囚人たちを襲い始めたのだ。武器もない不利な状況のなか、囚人たちと団結することを決意するリプリーだったが、自分の体がエイリアンに寄生されていたことを知りーー。
当時、気鋭のCMディレクターとして注目されていたデビッド・フィンチャーの映画監督デビュー作。イヌを宿主とした四足歩行型のドッグ・エイリアンが大暴れする。エイリアンを宿したリプリーの衝撃的な“決断”も反響を呼んだ。
前作のエンディングで、リプリーは自ら溶鉱炉に身を投じ、エイリアンとの壮絶な戦いにピリオドを打った。しかし、200年の歳月を経て、軍の科学者によって、残されたDNAからクローンが生み出され、リプリー8号として復活を遂げる。軍の目的は、彼女の体内に寄生するエイリアンを摘出し、繁殖させて軍事利用することだった。ところが、宇宙船オリガ号のなかで養殖が始まったエイリアンは、急速に成長し、脱走。オリガ号は緊急事態のため、地球に針路をとった。リプリーは、エイリアンを地球に降ろすまいと戦うがーー。
監督は、本作のあとで「アメリ」を大ヒットさせるジャン=ピエール・ジュネ。CG技術の発達で、水中を自在に泳ぐエイリアンが登場した。
ある日、人工衛星が、南極大陸で異常な熱の放射を観測。解析した結果、南極大陸の氷の下600メートルに巨大な建造物が眠っていることが分かった。世界中から考古学者や科学者が集められ、女性冒険家レックス(サナ・レイサン)のガイドの下、探査チームが、謎の熱源へと向かう。そして南極の地下深くに、地球最古のピラミッドが発見されるが、そこは宇宙からやってきたプレデターが、戦士としての試練を受ける“儀式”のためにエイリアンと戦う場所だった。
エイリアンとプレデターによる想像を絶する最凶・最悪の対決。そこに足を踏み入れてしまった人類に生き残る術はあるのか――? 監督は、「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン。
南極での死闘を終えたプレデターの宇宙船では、すでに新たな戦いへの火種が生じていた。プレデターの体内に産みつけられたエイリアンの卵が成長し、両種の特徴を受け継いだ新種のエイリアン“プレデリアン”が誕生したのだ。多くのプレデターが、プレデリアンに惨殺され、コントロール不能となった宇宙船は米コロラドの森へ墜落。プレデリアン、そして船内に潜んでいたエイリアンたちが、ついに地球に解き放たれる。
一方、異変を察知したプレデター側も、エイリアンの駆逐を生業とする“ザ・クリーナー”を地球に派遣。パワーアップした2大モンスターの死闘は、何も知らない人間たちを巻き込み、予測不能な展開を見せる。「スカイライン」シリーズのコリン・ストラウスとグレッグ・ストラウスがメガホンをとった。
リドリー・スコットが「エイリアン」以来、およそ30年ぶりに監督としてシリーズに復帰。同作の前日譚という枠を超えて、エイリアン誕生に隠された謎、ひいては数十億年前にさかのぼり、“人類の起源”にも切り込む深遠かつ荘厳なSF超大作を完成させた。
地球上の古代遺跡で、人類の起源に関わる重大な手がかりを発見した研究チーム。科学者エリザベス・ショウ(ノオミ・ラパス)は、そこに残されたヒントが人類の創造主=エンジニアからの招待状と信じ、巨大企業ウェイランド社が出資した宇宙船プロメテウス号に乗り込み、未知の惑星に旅立つ。だが、そこには人類が決して触れてはならない驚きの真実、そして、想像を絶する過酷な運命が待ち受けていた。
「プロメテウス」の続編で、スコット監督が再びメガホンをとり、前作にも登場したアンドロイドのデヴィッド役でマイケル・ファスベンダーが続投している。
滅びゆく地球から脱出し、人類移住計画を託された宇宙船コヴェナント号には、15人の乗組員と2000人の入植者が搭乗していた。ところが突然のアクシデントで、船長が命を落とし、その直後、コヴェナント号は謎の電波を受信する。船長代理は、亡くなった船長の妻ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)の反対を押し切り、進路を変更して電波の発信元へと向かう。たどり着いた惑星で待ち構えていたのは、未知なる異生物の襲撃。そして、ダニエルズらに救いの手を差し伸べるデヴィッドだった。
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