映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

「余命10年」感涙の舞台挨拶、クライマックスの秘話について あらすじ&キャストも紹介【金曜ロードショー放送】

2023年10月20日 21:00

リンクをコピーしました。
「金曜ロードショー」で放送!
「金曜ロードショー」で放送!
(C)2022映画「余命10年」製作委員会

日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本日10月20日午後9時から「余命10年」が地上波初放送されます。

本記事では、あらすじ、キャスト&スタッフに加えて、製作秘話や舞台挨拶で起こった感動のひと幕を紹介。なお、劇場公開時には、主演の小松菜奈さん&坂口健太郎さんが映画.comのインタビューに応じています。その内容の一部も紹介! 初共演の感想や、藤井道人監督への思いを打ち明けています。


【概要】
画像2(C)2022映画「余命10年」製作委員会

切なすぎる小説としてSNSを中心に反響を呼んだ小坂流加さんの同名恋愛小説を、「新聞記者」「最後まで行く」の藤井道人監督が映画化。「RADWIMPS」が、実写映画で初めて劇伴を手がけたことでも注目された。2023年3月に公開されると、「“また観たい”って初めて思った作品。全てが素晴らしかった……」「人の命と心に真摯に向き合う、実直で深い一人一人の感情を体験しました」など口コミが広がり、興行収入は30億円を超える大ヒットを記録した。


【あらすじ】
画像3(C)2022映画「余命10年」製作委員会

数万人に1人という不治の病に冒され余命10年を宣告された20歳の茉莉は、生きることに執着しないよう、恋だけはしないことを心に決めていた。ところがある日、地元の同窓会で和人と出会い恋に落ちたことで、彼女の最後の10年は大きく変わっていく。


【主要キャスト】
小松菜奈:高林茉莉役
坂口健太郎:真部和人役
山田裕貴:富田タケル役
奈緒:藤崎沙苗役
井口理:三浦アキラ役
黒木華:桔梗役
田中哲司:平田先生役
原日出子:百合子役
リリー・フランキー:梶原役
松重豊:明久役

小坂流加さんの遺した想いを受け継いで――映画化への並々ならぬ思い
画像4(C)2022映画「余命10年」製作委員会

本作の映画化には“並々ならぬ思い”が込められています。

著者・小坂流加さんは、大学卒業後、難病を発症しますが、長年継続してきた執筆活動に専念。文芸社に自費出版の持ち込みを行い、「余命10年」の書籍化が決定しました。2017年、文庫版の発売に向けて、校正を終えていましたが、小坂さんはその直後、この世を去ってしまいます。

小坂さんの遺した想いが詰まった小説を、実写映画として再び世に送り出す――。その任を託されたのが、藤井監督でした。

藤井監督「初めて『余命10年』を読んだとき、原作の小坂流加さんが生前に抱いていた『生きる』ということへの思いで溢れた小説だと思いました。普段見落としがちな四季折々の自然の変化や、主人公・茉莉と和人が過ごした日々は、まるで小坂さんが生きている時に思い描いていた『夢』だったようにも感じました。僕は、この作品を直感的に映画として残したいと強く思いました」

オファーを引き受ける際にこだわったのは「1年を通して撮影をすること」。その1年という期間に、劇中で流れる10年の歳月を当てはめていきました。


小松菜奈坂口健太郎の起用理由 藤井道人監督「観客として見てみたかった」
画像5(C)2022映画「余命10年」製作委員会

初共演となった小松さんと坂口さん。実はこのキャスティングには、藤井監督の“ある思い”がありました。それが「小松さんと坂口くんのコンビを単純に観客として見てみたかった」というもの。そんな2人の印象を、このように語っていました。

藤井監督「小松さんは言葉がなくても、物悲しさや嬉しさだったり、立っているだけで感情が伝わる俳優さんだなってずっと思っていて、いつかご一緒したいと思っていましたね。坂口くんは顔がタイプだったんですよ(笑)。彼の柔らかさって、自分が描きたい作品のトーンに凄く合っていて、都会に漂っているひとりの青年みたいな弱さというか、儚さがちゃんと感じられたんです」


小松菜奈、ジャパンプレミアで涙 「余命10年」は“宝物”
画像6

ジャパンプレミアでは“涙”の一幕がありました。

映画上映後、ステージに登壇した小松さんは「今、見てもらった後ということで……どうだったかなと、ずっと気になっていたんですけど。この企画をいただいてから本当に……」と語るやいなや、その瞳から涙をこぼしました。そして、声を震わせながら、こんなことを語っていました。

「本当にいろんな物語があって。こうして完成できたこと、今ここに立っていることを本当にうれしく思いますし、感無量というか……。本当にこの1年、みんなで前を向いて生き続けたこの1年。映画『余命10年』がこれからたくさんの人の届いてほしいと心から願っています」

「この茉莉という役を演じ終えた後は抜け殻状態だったというか。燃え尽きたなという気持ちが大きくて。だからすぐに次の仕事にいけないくらい。自分の人生と、役の人生が重なって。ふたつの人生を歩んだような不思議な時間で。今までそういう役はなかったので。すごく大好きな現場でしたし、皆さんと一緒にひとつの大切な作品を作れたことは本当にかけがえのないことで。自分にとっても宝物になりました」

●公開記念舞台挨拶で披露されたのは“小坂さんの家族からの手紙”
画像7

さらに公開記念舞台挨拶でも感動の瞬間が訪れました。小坂さんの家族から、映画化への感謝を込めた手紙がサプライズで披露されたのです。

「『家族の中で最後に生まれた私が、最初に死ぬなんてなぜ』と言われ、返す言葉が見つからないまま旅立たせてしまった娘の最後の姿が目に焼き付いておりますが、この映画のおかげで笑顔でいる姿に変わりました」

小松さんは、読まれる前から目を潤ませ、役作りで減量したことを気遣われるなど優しい手紙の内容に何度も涙を拭っていました。「メッセージはダメです……。その手紙コピーしてください、家宝にします」という言葉も。

そして小坂さんの故郷である静岡・三島を藤井監督と訪れたことを明かすと「この映画がより良いものになるようにと……願ってきました。本当にたくさんの方に届いているのが、心から嬉しいです。小坂家の皆さんが本当に優しくて、いつも傍で見守ってくれて、掛けてくれる言葉や優しさに背中を押してもらいました」と言葉に詰まりながらも話し、会場に小坂さんの家族も来ていることが伝えられると、深く頭を下げていました。


小松菜奈坂口健太郎藤井道人監督とのタッグについて語る
画像8

映画.comのインタビューでは、小松さんと坂口さんが藤井監督への思いを明かしています。

小松さんは、撮影初日の“面接のシーン”を振り返り「茉莉の緊張感、『もうダメだ……』という気持ちを、わかりやすく表現した方がいいのかなと思っていたんです。でも、その芝居を見た監督は『そんな風にわかりやすく出そうとしなくていい。僕たちがちゃんと撮るから大丈夫です』と仰ってくださったんです。それがとても印象に残っています」と語っています。

「内側にあるものをきちんと出せば、しっかりと撮ってくれる。そういう部分も、見てくださっている方なんだなと。言葉ひとつひとつも、その全てを声に出して言う必要はない。『人に当てるんじゃなくて、落としてみて』。セリフを発する際も、そういう言い方をされていました。私もそう考えているタイプなんです。セリフや会話を“張って言う”のは、あまり自然じゃない――これまでも、そんなことを感じてしまう瞬間があったんです。そういうことをわかってくれる監督でした」

画像9(C)2022映画「余命10年」製作委員会
画像10(C)2022映画「余命10年」製作委員会

坂口さんは「レベルの高いことを要求されていた」と振り返りました。

「ある意味、芝居を求められなかったと言いますか……和人としてカメラの前にいなければいけなかった。でも、それってすごく難しいんです。ただただ『和人として生きる』ということを撮られている。最初の打ち合わせの時『茉莉と和人の時間を、僕らが覗き見するような感覚で撮っていきたい』と仰っていたんです。最初は『そういう感じで撮るのか』と漠然とした感じで考えていたんですが、いざ撮られてみると『和人として、そこにいる』という難しさを実感しました。人の感情には、色んなパターンがありますよね。ワンテイクでOKが出る。これって格好良く聞こえるんですが、そこには怖さを感じることがあるんです。(リテイクをすれば)もしかしたら、違う方向性、異なる感情のニュアンスがあったんじゃないか。そうすれば芝居は変わります。監督は、そういう色々なパターンをすくいとってくれていました」


●クライマックスシーンの秘話
画像11(C)2022映画「余命10年」製作委員会

最後に、本作のクライマックスシーンに関する“秘話”をお届けします。桜並木を舞台にしたシーン――実は、坂口さんによれば「その時に映る表情は、いくつかのパターンを撮っていた」とのこと。

「希望に満ち溢れたもの。少しわだかまりを残した切ないもの。監督は『色々撮ってみますが、(映像を)繋いでみた段階で、一番良いと感じたものを使わせてほしい』と仰っていました。人生の心の中の感情は、その時によって本当にたくさんある。監督は、そのことを理解してくれていたような気がしています。“本当に生きる”ということを求められたんです。そのことを表現していくのは大変でしたね」

画像12(C)2022映画「余命10年」製作委員会

さらに、公開後に発表された“ネタバレあり”の特別インタビュー映像(https://youtu.be/fq8utT9akhs)では、こんな裏話も。画としては映っていませんが、現場では小松さんが茉莉として坂口さんの目線の先に立っていたのです。

小松さん「(坂口の)あの顔はモニターで見ても、この映画が素晴らしいものになったんだなっていう確信がすごくあって、そこにぐっときて。すごくいい一枚だなって思いました」

坂口さん「映像的には映らないけど、菜奈ちゃんが目線に立ってくれて茉莉がそこにいるのを見るだけで、勝手に和人として正解の顔になれた。すごく美しいシーンだなって思いました」


【「金曜ロードショー」今後の放送ラインナップ】
・10月27日 「ミリオンシンガー」※バラエティー番組
・11月3日 「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」※地上波初放送
・11月10日 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」※地上波初放送
・11月17日 「ミラベルと魔法だらけの家」※本編ノーカット、初放送
・11月24日 「ノートルダムの鐘」※本編ノーカット
・12月1日 「プリンセスと魔法のキス」※本編ノーカット
・12月8日 「ズートピア」※本編ノーカット

小松菜奈 の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

aftersun アフターサン

aftersun アフターサン NEW

父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。

HOW TO HAVE SEX

HOW TO HAVE SEX NEW

ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版

セルビアンフィルム 4Kリマスター完全版 NEW

内容のあまりの過激さに世界各国で上映の際に多くのシーンがカット、ないしは上映そのものが禁止されるなど物議をかもしたセルビア製ゴアスリラー。元ポルノ男優のミロシュは、怪しげな大作ポルノ映画への出演を依頼され、高額なギャラにひかれて話を引き受ける。ある豪邸につれていかれ、そこに現れたビクミルと名乗る謎の男から「大金持ちのクライアントの嗜好を満たす芸術的なポルノ映画が撮りたい」と諭されたミロシュは、具体的な内容の説明も聞かぬうちに契約書にサインしてしまうが……。日本では2012年にノーカット版で劇場公開。2022年には4Kデジタルリマスター化&無修正の「4Kリマスター完全版」で公開。※本作品はHD画質での配信となります。予め、ご了承くださいませ。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る