ミシェル・ヨー「名探偵ポアロ」で“怪演” ケネス・ブラナーも魅了された唯一無二の演技力
2023年8月25日 08:00
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(略称「エブエブ」)でアジア人初のアカデミー賞主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー。そんな彼女が“怪演”を披露しているのが、名探偵エルキュール・ポアロシリーズ第3弾「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」だ。当初は役者ではなくバレリーナを目指し、アクション俳優としての成功を経て、アカデミー賞受賞の称号を掴んだという唯一無二の経歴――監督・主演を務めたケネス・ブラナーも、ミシェル・ヨーの演技には“釘付け”だったようだ。
ミステリーの女王”の異名を持つアガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今なお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。本作は、1969年に発表された「ハロウィーン・パーティ」を原作にしている。事件の舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送る世界一の名探偵エルキュール・ポアロ(ブラナー)は、「私は死者の声を話せます」と断言する霊能者レイノルズ夫人(ミシェル・ヨー)による“超常現象”の謎を解き明かすために、子どもの霊が出現するという屋敷での降霊会に参加する。
当初は役者に興味がなくバレリーナを目指していたというヨー。しかし、ケガによってその夢を断念したあとは、バレエで培った体幹の強さと柔軟性を活かしたスタントに力を入れ、アクション俳優としての道を歩むことになった。その後、再びのケガと結婚により一時引退。復帰後は「ポリス・ストーリー3」で共演したジャッキー・チェンすらも驚くほど身体を張ったアクションを見事にこなし、彼に助言をもらいながら演技力に磨きをかけていった。
そして、3度のケガで引退を考える最中に、クエンティン・タランティーノ監督に「どうしてもミシェルに会いたい」と懇願され、対面。初主演作「レディ・ハード 香港大捜査線」に魅了されたというタランティーノ監督がミシェルの演技の素晴らしさを本人に熱弁したことで彼女の心は動き、引退を取りやめることになった。
その後は「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」「シャン・チー テン・リングスの伝説」などアクション映画や、「宋家の三姉妹」「SAYURI」などの文芸作、「クレイジー・リッチ!」「ラスト・クリスマス」などのコメディ、「スタートレック ディスカバリー」などのSF、「カンフー・パンダ2」、「ミニオンズ フィーバー」ではアニメ映画の吹替も行うなど、幅広いジャンルの作品に次々と出演。
武侠映画「グリーン・デスティニー」では英国アカデミー賞主演女優賞へのノミネートも果たし、彼女自身が「カオスだから感動的」と語る「エブエブ」では、これまでの独特なキャリアと、幅広い作品経験があったからこその“唯一無二の演技”を披露してみせた。
ブラナーは、ヨーがオスカーを受賞する前から彼女の演技に注目しており、今回念願の初共演を果たすことになった。「ミシェル・ヨーは、どの作品でも類いまれな存在感を放っている。彼女は威厳に満ちており、物事を深く考えさせられるような演技をしてくれるんだ」と解説。さらに、本作での活躍ついて「彼女は死者と会話できると信じている人物の役で、作品に大きな重みをもたらすんだ。それは代償を伴うものであり、彼女はそれがどのようなものであるかを見事に表現してくれたよ」とコメントを寄せている。
「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」は、9月15日から全国公開。
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