宋家の三姉妹

劇場公開日:

解説

中国近代史の渦中で波乱の人生を送った三姉妹の姿を描いた大河ドラマ。監督は「誰かが私を愛してる」のメイベル・チャン。脚本はチャンのパートナーで「誰かが私を愛してる」「七小福」(監督も)のアレックス・ロー。製作総指揮は「ファイナル・プロジェクト」のレイモンド・チョウ。撮影は「ノックオフ」のアーサー・ウォン。音楽は「天と地と」の喜多郎とランディ・ミラー。衣裳は「ピーター・グリーナウェイの枕草子」のワダエミ。主演は「ラヴソング」のマギー・チャン、「スタンドウーマン夢の破片」のミシェール・ヨー、「ピーター・グリーナウェイの枕草子」のヴィヴィアン・ウー。共演は「赤い薔薇 白い薔薇」のウィンストン・チャオほか。97年度香港アカデミー(金像奨)など各賞を受賞。

1997年製作/145分/日本・中国合作
原題:宋家皇朝/The Soong Sisters
配給:東宝東和配給(ポニーキャニオン=フジテレビ提供)

ストーリー

20世紀初頭。中国。名家の宋家の三姉妹、長女のアイレイ(ミシェール・ヨウ)、次女の慶齢(マギー・チャン)、三女の美齢(ヴィヴィアン・ウー)は、開明家の父チャーリー宋(チャン・ウェン)の薫陶を受けて育った。やがて、慶齢は革命家の孫文(ウィンストン・チャオ)と、アイレイは名門財閥の孔祥煕(ニウ・チェンホワ)と、そして美齢は国民党指導者の蒋介石(ウー・シングォ)の妻となる。中華民国から中華人民共和国へ至る動乱のなか、日中戦争下では統一中国の象徴として行動を共にした三姉妹も、戦後はそれぞれの人生を歩み、顔を合わせることはなかったのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5あまり知らない現在の中国の成り立ち。 孫文や蒋介石、宋家三姉妹の役...

2015年12月4日
iPhoneアプリから投稿

あまり知らない現在の中国の成り立ち。
孫文や蒋介石、宋家三姉妹の役割が分かって興味深かったです。

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やまぼうし

4.0私たち以上の女優は居ない

2014年10月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

横浜中華街映画祭にて観賞。

激動の中国にそんな三姉妹が居たとは知りませんでした。宋家の名を耳にしたのも初めて。いい意味で先入観なしに観られました。

新中国を作るべく革命に命を捧げる孫文と、友人として同志として孫文を支援する父親の元に生まれた三姉妹。
一人は富豪に嫁ぎ、一人は革命家に嫁ぎ、また一人は革命の遺志を継ぐ者へ嫁ぐ。
父親の先見性により幼い頃からアメリカへ留学させられ、広い視野とその時代には珍しく国際的な目を持って育ちます。だから政治にもガンガン口を出すし姉妹間でも思想で敵対してしまう。やがてそれが三姉妹の運命をも左右してしまうのですが…。

三姉妹それぞれに美しいのですが、やはりマギー・チャンは別格に美しい!あの猫のような黒目がちの瞳、吸い込まれそうです。

国民党が台湾へやってきた経緯としては知っていたのですが、その前段が詳細に分かって個人的に非常に勉強になりました。
そんないきさつがあったのね…近代中国、予想以上にドロドロしてました。

幕末の日本もそうですが、まさに「内傷は癒しがたし」。内戦にかまけて目の前の外敵に侵略を許してしまう所にやるせなさを感じました。

レビューの題名は終盤、三姉妹がメディアに「将来映画化されたら三姉妹をどんな女優に演じて欲しいか?」との問いに対する言葉です。印象深かったので。

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yoko

5.0'銭・権・国'。その先にみたもの。

2014年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

スケールでかっ!脈々と現代にも繋がる激動の1900年代前半の中国史、宋家の三姉妹を軸に綴っていく。
この三姉妹を語ることが、そのまま歴史を語ることと同義になる。
原題の『宋家皇朝』、まさに、三人がこの広き大地の中枢に位置し、時代と共に駆け抜けて行く。
力強く、美しく。女性の美しさがその内にあるものから放たれている様が感じ取れる。
こんな女性達があの時代にいたのか!

そして、新中国誕生('49)から65年。歴史は望んだ方向に進んでいるのだろうか?

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Nori
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