オスカー史上最も物議を醸した受賞結果 米バラエティが選出
2023年3月12日 12:00

毎年様々な理由から批評家や映画ファンの間で激しい論争を巻き起こす米アカデミー賞の受賞結果。第95回アカデミー賞授賞式を目前に控え、米バラエティが同賞の長い歴史のなかでも特に物議をかもした受賞結果を選出した。比較的最近のものから50年も遡るものまで、巷を騒がせた“番狂わせ”な受賞結果をその経緯とともにいくつかご紹介しよう。
昨年のアカデミー賞授賞式で何よりも大きな話題をさらったビンタ事件。プレゼンターとして登壇していたクリス・ロックが妻ジェイダの髪型をジョークのネタにしたことに激昂したスミスが、ステージに駆け上がりロックに平手打ちを見舞わせるという衝撃の行動に及んだ直後、「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞。その際には、スタンディングオベーションからブーイングまで、会場にいた出席者からの反応は真っ二つに割れた。その後、スミスは公式に謝罪し、同賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)を自ら脱退したが、今後10年間アカデミー関連のイベントに出入り禁止となった。
2人のカウボーイの20年にわたる愛の行方を繊細に描いたアン・リー監督による珠玉のラブストーリー「ブロークバック・マウンテン」は、ベネチア国際映画祭で金獅子賞、ゴールデングローブ賞で最優秀作品賞(ドラマ)に輝くなど、第78回アカデミー賞作品賞の大本命とみられていた。だが、授賞式が近づくにつれ、AMPASの理事や会員による同性愛差別発言が次々と浮上。結果、ポール・ハギス監督の群像劇「クラッシュ」が作品賞を受賞したものの、一部の批評家たちは今なお「最も納得の行かない受賞作」との呼び声も。
前述の「クラッシュ」の「最も納得の行かない受賞作」という不名誉なタイトルを奪ったのが、第91回アカデミー賞で作品賞に輝いたピーター・ファレリー監督の「グリーンブック」だ。作品賞を含む同年度最多タイの10部門にノミネートされていたアルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA ローマ」がまさかの敗北を喫したのは、Netflix映画に作品賞を授与したくないという古風なアカデミー会員らによる密やかな抵抗の表れだった。
世界中で社会現象を巻き起こした大ヒット作「ボヘミアン・ラプソディ」だが、第91回アカデミー賞でラミ・マレックの主演男優賞を含む4部門に輝いたのち、同作の編集がいかにお粗末なものかを解説した動画が視聴回数300万回を超えたのをきっかけに批判が高まり、編集賞を受賞したジョン・オットマン本人さえ「見るたびに、穴があったら入りたいという気持ちになる」と認める結果に。
オスカー史上最も物議をかもした世紀の番狂わせは、やはり第71回アカデミー賞における作品賞だろう。本命中の本命だったスティーブン・スピルバーグ監督の壮大な戦争ドラマ「プライベート・ライアン」から作品賞を奪ったのは、今では犯罪者として服役中の当時の大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタインによる金に物を言わせた宣伝キャンペーンの成果だった。
第75回アカデミー賞では、1977年に未成年の少女に性的暴行を加えたとして有罪判決が下ったためフランスに逃亡中だったポランスキー監督が、「戦場のピアニスト」で監督賞を受賞するも、米国に入国できないため授賞式を欠席するという前代未聞の事態に。ポランスキー監督にはその後、#MeTooや#Times Upなどの反セクハラ運動が高まったことを受け、アカデミーから除名処分を下されている。
貨物船の遭難により1匹のトラと救命ボートで漂流することになった少年の運命を壮大なスケールで描いた同作は、臨場感と透明感あふれる幻想的な映像美で人々を魅了した。撮影を手がけたクラウディオ・ミランダは、第85回アカデミー賞で見事撮影賞を受賞したものの、大部分が実写ではなくVFXによるものだったことから論争が勃発。フィルムメーカーと批評家たちの間で、実際の撮影と視覚効果との線引きをめぐり激しい議論が交わされる結果となった。
名優マーロン・ブランドが「ゴッドファーザー」で主演男優賞を受賞したのは、ちょうど50年前にあたる第45回アカデミー賞だ。だが、ブランドは賞を辞退しただけでなく、アパッチ族の女優兼活動家を代理として送り込み、映画業界における先住民差別への抗議を綴った“受賞スピーチ”を読ませるという奇行に出て、会場を騒然とさせたのだった。
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