ケイト・ブランシェット、芸術と狂気の間で生まれたモンスター指揮者に オスカー6部門ノミネート「TAR ター」ポスター&本予告
2023年3月7日 08:00

アカデミー賞6部門にノミネートされた、ケイト・ブランシェット主演、トッド・フィールド監督によるサイコスリラー「TAR ター」のポスターと本予告が公開された。
世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時に、かつてターが指導した若手指揮者の死から、彼女の完璧な世界が少しづつ崩れ始める。
芸術に全てを捧げ、様々な重圧から徐々に追い詰められていく稀有なキャラクターを演じるブランシェットは、本作ですでに4度目となるゴールデングローブ賞、ベネチア国際映画祭女優賞、全米・NY・LAの批評家協会賞と名立たる賞を独占、「ブルー・ジャスミン」に続くアカデミー賞も最有力との呼び声が高まっている。
そのほか「燃ゆる女の肖像」のノエミ・メルラン、「あの日のように抱きしめて」のニーナ・ホス、「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」のジュリアン・グローバー、「キングスマン」のマーク・ストロングら実力派が脇を固める。音楽は「ジョーカー」でアカデミー賞作曲賞を受賞した気鋭のチェリストであり、作曲家のヒドゥル・グドナドッティルが担当、全編を美しいスコアで彩る。
監督と脚本は、これまで手掛けた長編映画「イン・ザ・ベッドルーム」と「リトル・チルドレン」で、2作ともにアカデミー賞脚色賞にノミネートされたフィールド監督は、その鋭敏な表現力によって、絶対的な権力を振りかざす天才指揮者の物語を「唯一無二のアーティスト、ケイト・ブランシェットに向けて書いた」と明かしている。フィールド監督にとって16年ぶりとなる、本作では、第95回アカデミー賞脚本賞を3作品連続でノミネートを果たしたほか、作品賞・監督賞でも初ノミネートされたことも話題となった。
予告映像は、圧倒的な天才指揮者、同時に絶対的な権力者としてオーケストラを支配する・ターの姿を捉える。しかし、揺るぎない自信と威圧感をもってタクトを振るうターの周囲に、少しずつ不穏な空気が流れ始める。そして、その空気感に同調していくように起こる、メトロノームとピアノの不協和音、そして“良くないメール”。ター自身も気づかないうちに、周囲、そして本人が軋んでいくさまを切り取っている。
5月12日から、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
(C)2022 FOCUS FEATURES LLC.
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