旅した気分になれる映画5選~ヨーロッパ編~
2022年8月20日 08:00
テーマにそったおすすめ映画をご紹介する【映画.comシネマStyle】。
旅行に行きたくてもなかなかいけないという方も多い昨今。映画を通じて少しでも旅行気分を味わいたい! ということで今回のテーマは「旅した気分になれる映画~ヨーロッパ編~」です。少しでも遠くに行った気持ちになれる映画をセレクトしたので、映画とともにヨーロッパ周遊を楽しんでみてください。
■あなたはどの”花の都”に恋をする?
タイトルの通りフランス・パリが舞台。主人公は恋人とパリへ旅行に来たハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)。恋人との“すれ違い”にモヤモヤしながら、街灯きらめく真夜中のパリへ散歩に出かける。そこでは、不思議な出会いが待っていた……。
散歩をすると、その町独特の空気に浸ることができますよね。本作に登場するパリの石畳をみていると、自分もギルのように不思議で素敵な体験ができるのではないか、という気分になってきます。美しい街並みや歴史、さらに時代を超えたパリの雰囲気が堪能できる作品です。
■美しい風景と麗しい言葉が溶け合う世界
ポルトガル・リスボンを舞台に、一冊の本の著者をめぐる物語。スイスの古典文献学教師のライムントは、ある日、ポルトガルの古書に出合う。
その本に魅了され、アマデウ・デ・プラドという謎の著者について知るため、衝動的にリスボンへと旅立つ。旅先でアマデウの家族や友人を訪ね歩き、徐々に明らかになっていくその素顔や人生を知ることで、ライムントもまた、自らの人生と向き合っていく。
ポルトガルの優雅な景色の中、一人の男の人生を追っていくうちに見えてくる暗い歴史。しかしそこから紡ぎ出された言葉たちが、物語に一縷の光をともし、見ている私たちの心にも火をともしてくれます。
■ウィーンで過ごす14時間だけの美しい記憶
列車の中で出会ったアメリカ人青年ジェシー(イーサン・ホーク)とフランス人女性セリーヌ(ジュリー・デルピー)。意気投合した彼らはオーストリア・ウィーンで途中下車し、14時間だけという約束で一緒に過ごすことにする。ウィーンの街を歩きながら2人が交わす、時に他愛なく、時に哲学的な会話の数々が光る。
セレンディピティな出会いから始まった14時間のデートが、ウィーンという街並みだからこそ、より輝き、きらめき、特別なものへと昇華させてくれています。映画を見終わった後、人生でやりたいことリストに「ユーロトレインに乗ってウィーンに行く」を追加しました。
メガホンをとったリチャード・リンクレイター監督は、長い年月をかけ、同一キャストで映画を撮る手法で知られています。本作から9年後を描いた「ビフォア・サンセット」、さらにその9年後を描いた「ビフォア・ミッドナイト」もそれぞれの年齢、街の魅力を感じられる作品なのでおすすめです。
■綺麗な横顔の先の美しい景色に吸い込まれる
1980年代の北イタリアの避暑地、家族に連れられてやってきた17歳のエリオ(ティモシー・シャラメ)は、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)と出会う。一緒に泳いだり、自転車で街を散策したり、本を読んだり音楽を聞いたりして過ごすうちに、エリオはオリヴァーに特別な思いを抱くようになっていく。2人はやがて激しい恋に落ちるが、夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてきて……。
夏の美しい日差しに揺れる、青々とした木々たち。そのなかで戯れる美しい男性たちの美しい恋の物語。ただひたすらに美しいシーンの数々を見れば、“目が喜ぶ”のを感じられるでしょう。眼福……! 自転車であの道を走ってみたい、できればティモシー・シャラメと……そう思う人も少なくないはず。
■すれ違った心をも溶かしていくような優雅な街並み
イタリア・フィレンツェで美術絵画の修復師をしていた阿形順正(竹野内豊)が念願の大役を任されたタイミングで、かつての恋人・あおい(ケリー・チャン)と再会する。しかしあおいは現在、実業家の男性と何不自由ない生活を送っていた。2人がそれぞれの思いを抱えながら別々の道を歩いていくなか、10年前に約束したフィレンツェ、ドゥオモのクーポラで会うという何気なく交わした約束に導かれていく。
芸術の街フィレンツェの絵画、音楽、歴史的な建造物が、切ない2人の恋の行方に華を添え、彩りを与えてくれます。あなたにも忘れられない約束を交わした場所はありますか?
いかがでしたか? 今はなかなか海外に行く予定も立てづらいですが、行きたい街リスト作成の参考にしてもらえれば嬉しいです。
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