恋人までの距離(ディスタンス)
劇場公開日 1995年9月
解説
列車の中で出会ったアメリカ人青年ジェシーとフランス人女性セリーヌ。意気投合した彼らはウィーンで途中下車し、14時間だけという約束で一緒に過ごすことにするが……。リチャード・リンクレイター監督が贈る、極上のラブ・ストーリー。ウィーンの街を歩きながら2人が交わす、時に他愛なく、時に哲学的な会話の数々が光る。2004年には、本作より9年後の彼らの姿を描いた続編「ビフォア・サンセット」、13年にはさらに9年後を描いた「ビフォア・ミッドナイト」も製作。続編にあわせて本作のDVDタイトルは「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」になっている。
1995年製作/101分/アメリカ
原題:Before Sunrise
配給:東宝東和
スタッフ・キャスト
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この映画いいよねっていう相手と恋愛したい。
同じ映画や、同じ音楽が好きな相手とは、はじめは話は合うものの結局は同族嫌悪でイケスカナイと思ってしまうことが多いが…
この映画は、いいよねと言い合いたい。
そんな映画。
何作目が好き?
2021年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー アメリカ人の若者ジェシーを演じた若きイーサン・ホークとフランス人女性、セリーヌを演じたジュリー・デルビーが、途中下車したウィーンの街で交わす会話がとても良く、二人が相手に惹かれ合って行く姿も、観ていてとても自然で、素敵である。ー
◆感想
・初めて会った、ジェシーとセリーヌ。ジェシーが誘った食堂車で、交わす会話。
ー 普通だったら、初めて会う人と、あんなに意気投合出来ないよね。二人の相性が良い事が一発で分かる、イントロダクションである。ー
・ジェシーが”このままでは、一生後悔する”と、ウィーンで降りた際に、”君も一日だけ付き合わないか?”とセリーヌに声を掛け、彼女は快く応じる。
そして、二人は街を歩きながら、様々な場所に行き、様々な会話を交わす。
ー 恋、死、宗教、結婚観、人生観、神の存在・・・。
重いテーマを、愉しげに話す二人の姿。ー
・観覧車でのキス。夜の公園での抱擁。
ー ”明日には、別れなければいけない”という想いも切ない。
けれど、たった一日だから、相手に自分の本当の想いを伝えることが出来たのではないかな・・。ー
<翌朝、二人がお互いの想いを口にし、半年後に会う約束をして別れるシーンも印象的な、一日限りの素敵な恋物語である。
これは、「ビフォア・サンセット」と「ビフォア・ミッドナイト」も観ないとなあ・・。
リチャード・リンクレイター監督は、今作シリーズを制作した事で、「6才のボクが、大人になるまで」を制作しようと思ったのかな・・。>
2021年8月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
路面電車に乗って……ん……あれ?……同じ……割らない?……カット割らない?!長ーいのにしゃべりまくりで何これしゅごい。あとは比較的穏当に撮っていたように思うが、これにはビックリした。
肝は二人のそして二人が出会う通りすがりの人々との会話、ということなのでしょうが。個人的にはそこまで引っ掛からず。嫌味と意地悪のないウッディ・アレン、かな?
いつ乳牛の劇を観に行くんだろう、と思いながら観てました。
2021年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ユーロ鉄道で出会った男女がウィーンの街中を会話しながら周るっていうだけ。夜明けまでの時間をひたすら話すってそれだけ。それどけなのになんでこんなに余韻を与えてくれるのか。
事件が起きるわけでもない、誰かが死ぬわけでもない、裏切りぎが起こるわけでもない、ただ2人が話しているだけなのに。
「親が放任主義だと子供には反抗心が育たない。逆に過保護でも自律心が育たない。」結局何でもいいけど、1番は夫婦が愛し合っていることなんだろなて。
ただ会話している中にも素敵なシーンが散見してるんだ。この映画では珍しい会話がない試聴室でお互い目線が合わないようにお互いのことを見るシーン。この映画では会話してないところが少ないからより印象的。
また個人的には電話ごっこでお互いの印象を伝えるシーン。真似してみたいね。
人は、生を受けた時から終わりに向かってスタートしている。終わりがあるから、今を大事にしようて思える。今日という日は二度と訪れないことを意識したらもっと貴重な1日になるよね。アバウトタイムでも同じようなこと言ってたな。今という時間を大切にしようって。
最初の口説き方も素敵だったな。
君は未来からタイムトラベラルできた。過去をやり直すために。今結婚している男との生活に不満を抱いている。過去に戻ってあの時の後悔を無くそうと。そんなときに今まで出会ってきた男を思い馳せる。あの時おりてたら、、って。もしつまらなかったらきっと今の男の良さに改めて気づくだろう。もし楽しかったら未来変わってるかもね。何も君にとって悪いことはないよ。
あとは、今という時間は2人の創造物だって。
最後に2人が話していた場所が朝の景色の中で映しだされる。でもそこは、夜に2人がいた頃の景色とはだいぶ違う。もちろん朝と夜の違いもある。けどそれ以上に、あの時間はあの2人がいて、2人の会話があって、醸し出す雰囲気や、音、そんな2人が創り上げている今という創造物なんだって。そんな事を意識したら少し素敵な時間を過ごせるのかしら。
誰かが言ってた。夫婦は大半の時間を会話して過ごす。会話しているだけで、自分が別人に思える人がいるんかな。この2人みたいに。
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