声優・坂本真綾の生涯ベスト映画、最近感銘を受けた作品は?【あの人が見た名作・傑作】
2022年7月6日 11:00

映画を見に行こうと思い立ったとき、動画配信サービスで作品を鑑賞しようとしたとき、何を見れば良いのか分からなかったり、選択肢が多すぎて迷ってしまうことは誰にでもあるはずです。
映画.comでは、新企画「あの人が見た名作・傑作」を更新中。映画業界、ドラマ業界で活躍する著名人がおすすめする名作、傑作をご紹介していきます。第6回は「ソー ラブ&サンダー」でジェーン・フォスター/マイティ・ソー(ナタリー・ポートマン)の日本版声優を務める坂本真綾さんです。
8歳より子役としてCMソング、映画・海外ドラマの吹き替え等で活躍し、1996年にはCDデビューを果たす。2013年にはミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ~足ながおじさんより」のジルーシャ・アボット役で菊田一夫演劇賞を受賞。歌手、声優、ミュージカル俳優、ナレーターと幅広く活動している。ナタリー・ポートマンの吹き替えは「スター・ウォーズ」新3部作、「ブラック・スワン」などでも担当。「ソー」シリーズには「マイティ・ソー」から参加している。
「カイロの紫のバラ」です。小学生の頃、母がレンタルビデオショップで借りてきたのがきっかけで見ました。私がすごく気に入ってしまって、その後も何度も借りてもらい、繰り返し見た映画です。
わくわくするような設定、軽やかなストーリー、チャーミングなミア・ファローなどすべてが魅力的に見えました。でも、子どもだったので想像とはまったく違うラストシーンに「そんな!」とショックを受けたのが第一印象だったんです。その後、年齢を重ねながら何度も見るうちに「いや、これこそが希望なのかも」と見方が変わっていきました。今でも時々見返しますがその都度新しい発見があったり、受け取り方も変わります。ファンタジーでありとても現実的でもある、その絶妙なバランスに惹かれるのかもしれません。
この主人公のように、苦しい時や悲しい時、エンターテイメントに触れることでその気持ちを軽くしてもらえた経験は誰にでもあると思います。私は今、そのエンターテイメントに携わる仕事をしているわけですが、仕事で悩んだ時などにはこの映画のことを思い出して「きっと私も誰かの役に立っているはず」と気持ちを立て直したりします。
ウッディ・アレンが監督・脚本を手がけ、映画ファンの女性がスクリーンの中から飛び出してきたスターと恋に落ちる姿を描いたファンタジックなラブストーリー。1930年代、大恐慌真っただ中のニュージャージー。セシリアは失業中の夫と愛のない生活を続けながら、ウェイトレスの仕事で家計を支えていた。彼女にとって、つらい現実を忘れられる映画鑑賞だけが心の支えだ。そんなある日、お気に入りの映画「カイロの紫のバラ」を映画館で見ていると、映画の主人公トムが突然セシリアに向かって話しかけてきて……。
人に勧められて、Netflixで「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」を見ました。
今っぽいのにどこか懐かしい雰囲気で、高校生の物語なのに40代の私が見てもすごく身近に感じられたし、印象的なセリフが多くて知的な作品だなあと思いました。主演の女優さんもすごく素敵でした。
デビュー作「素顔の私を見つめて…」で注目を集めたアリス・ウー監督が15年ぶりにメガホンをとった、Netflixオリジナルの青春恋愛映画。アメリカの田舎町で暮らす中国系の女子高生エリーは、内向的な性格で周囲となじめずにいた。頭脳明晰な彼女は、同級生の論文を代筆して小銭を稼いでいる。そんなある日、エリーはアメフト部の男子ポールからラブレターの代筆を頼まれるが、その相手は彼女が密かに思いを寄せる美少女アスターだった。1度は拒否するエリーだったが、家庭の事情でお金が必要になり、仕方なく代筆を引き受ける。

今作では「マイティ・ソー」の頃のジェーンから歳を重ねていて、さらに落ち着いた雰囲気を纏っていました。それに、彼女が直面している問題があって、今は少し孤独なようにも見えます。時を経て少し変化したジェーンの様子、久しぶりにソーと再会して二人の間に流れる独特な空気など、セリフのない場面の表情もじっくり観察しながら演じていました。“ソー”の姿で戦うシーンでは、迫力のあるアクションに合わせて息遣いを入れていくので、私も一緒にムジョルニアを握っているような気分が味わえて楽しかったです。

自分の研究に夢中で取り組んで、しっかりと結果を出していく科学者としてのジェーンを見ていると、とても真面目でクールな印象が強いですよね。でもソーと一緒にいる時にだけ見せるすごく無邪気な顔があって、そのギャップが本当に魅力的だなと思いました。今回、二人が過去に恋人同士だった頃の回想シーンが少しあるんですが、そのときのジェーンがすごく可愛くて好きでした。

あのジェーンが、女性版マイティ・ソーに!?という意外な展開こそが最大の見どころなんですが、なぜ彼女がムジョルニアを手にするに至ったのか、その理由を知ればさらにジェーンを応援したくなると思います。ゴージャスでかっこいい姿をぜひ堪能していただきたいです。私はこれまでナタリー・ポートマンさんの吹き替えをたくさんやらせていただいていますが、いつも最新作で一番かっこいい彼女を見せてくれるので本当に尊敬しています。今作のジェーンは彼女自身もとても楽しんで演じているように感じました。

なんだか最近すごく涙脆くなったので、たぶん何見ても泣いてしまいそうですね。なので今は、感動系の映画だと自分の涙に溺れる可能性があるので、とことん笑わせてくれるような明るくて元気になれる作品を見たい気分です。


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