ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから

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解説

デビュー作「素顔の私を見つめて…」で注目を集めたアリス・ウー監督が15年ぶりにメガホンをとった、Netflixオリジナルの青春恋愛映画。アメリカの田舎町で暮らす中国系の女子高生エリーは、内向的な性格で周囲となじめずにいた。頭脳明晰な彼女は、同級生の論文を代筆して小銭を稼いでいる。そんなある日、エリーはアメフト部の男子ポールからラブレターの代筆を頼まれるが、その相手は彼女が密かに想いを寄せる美少女アスターだった。1度は拒否するエリーだったが、家庭の事情でお金が必要になり、仕方なく代筆を引き受ける。Netflixで2020年5月1日から配信。

2020年製作/104分/アメリカ
原題:The Half of It

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映画レビュー

4.0スマホ時代のユニークな三角関係

2020年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

三角関係の作り方が非常にユニーク。白人ばかりが住むアメリカの田舎に暮らす中国系アメリカ人の女子高生が、同級生の白人男子からラブレターの代筆を頼まれる。相手は主人公がいつも気にしていた白人の女の子で、いわゆる眉目秀麗、周囲に合わせているけど、本当は居心地がわるいと感じているような知的レベルの高い女の子だ。主人公は見事な知識と美文でその子のハートをつかむが、男子当人はまるで知識がない。彼女が惹かれたのは主人公の感性であり、主人公もまた同じ町で初めて話の通じる相手を見つけた喜びを感じる。
これが同性愛なのかどうか、本人も悩んでいる。同性に対するあこがれか、友情か、それとも愛なのか。性的志向はそもそも固定的なものではなく、流動して移ろうもの。そのうつろう気持ちのリアルが描かれていた。
男子と彼女が向かい合ってディナーしているときに、主人公がメッセージアプリで助け舟を出すシーンは、スマホ世代ならではの三角関係の演出としてすごく新鮮。小道具としてのスマホの使い方が上手い。

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杉本穂高

4.0良質なる日本産アメリカ映画

2021年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

プラトンに始まりサルトル、イシグロ、ヴェム・ベンダース、ジョージ・キューカー、などが飛び交う中、その映像は日本の80年代の少女漫画かその影響下の日本の私小説映画の一人称視点を持ったアメリカ映画ではありえないアメリカ映画。そのテーマもチェーホフかゲーテやツルゲーネフに憧れた日本の文学少女のようなシナリオ、鮮烈である。そして思春期に異性を求めるアメリカ若者を描く青春映画には絶対存在しなかったが痛烈なるジェンダー論がここでは内包され今後のアメリカの青春映画の向かう方向を示唆した、いかにもイシグロ的映画と言える。時代は村上ではなく石黒が見据えていたというお話。良質な日本産アメリカ映画と言っていいような新ジャンル。二階堂ふみ主演で中原俊か岩井俊二が撮っているかのような錯覚に陥る映画である。

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mark108hello

5.0平熱で大切なことを伝えてくれる

ドラコさん
2021年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

これはずるい。

Netflixの青春映画。ラブコメディ。おしゃれな作風。これだけで甘くみて手を出さない人がたくさんいるだろう。映画が好きな人ほどそうかもしれない。しかしそんな人は損をしていると思う。「ハーフオブイット」は、ぱっと見では若者向け青春映画の顔をしながら、実な普遍的なメッセージを持った素晴らしい映画で、でもそれをやっぱり若者らしいおしゃれな語り口で伝えるという、ひねくれた傑作だ。ややこしいのだ。

ただ、このややこしさが物語とも非常にマッチしている。登場する引用の数々。ややこしい状況に身を投じることになった主人公の、苦し紛れの行動が、さらに話をややこしくしていく。その中で翻弄される3人の登場人物の心の動きは、まるで全てがややこしい青春時代を思い出させてくれるかのよう。LGBTやアジア系アメリカ人と言ったややこしい原題的なテーマを扱いながらも、全然説教くさくないところもいい。常に平熱で「青春時代なんてそういうややこしいもので、それもまた悪くないよ」と肯定してくれるのだ。また表現が非常に巧みで、平熱だからと言って盛り上がりに欠けるとは思わせない。記憶に残る美しいシーンや、コミカルな演技、思い出したくなる気の利いたセリフで、ちょいちょいドキドキさせてくれる。

ハーフオブイット=もともと一つだった、自分の片割れを求める人間の愛について語るプラトンの引用から始まり、邦題についている「面白いのはこれから」というダブルミーニングのドキドキで終わる構成とその読後感も清々しい。「若者らしいラブコメディだから」という軽いノリで見る(はず)の、世界中の若者たちに、人生を前向きにとらえられる魔法をかけていると思う。それはとても良いことだ。

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ドラコ

4.015年ぶりの2作目

津次郎さん
2021年9月21日
PCから投稿

わが国最高のLGBT映画として名高い「彼らが本気で編むときは、」のように、日本映画がLGBTを描くばあい「わたしはかわいそうなLGBTでございます」と世間から虐げられていることを言挙げし同情や涙を稼ぐのが常套手段である。

わたしはAlice Wu監督のSaving Face(2004)のレビューにこう書いた。
『LGBTがうさんくさいのは、ほとんどの人間にとってのパートナーが、女が好きか、男が好きか以前に、(相手が)いるか、いないかの問題だからだ。

ゲイがさべつはんたいとシュプレヒコールしながらパレードしていても、独り身の人間にとってみれば、おまえの権利なんぞ知るもんか。──なわけ、である。

必然的にそのことに気づかない同性愛者はばかだと個人的には思っている。

とりわけ日本では少子高齢と個人主義、格差社会と価値観の分散によって、望むと望まざるにかかわらず、独り身でいる人間が多い。そして色恋から遠ざかり長く独居している彼/彼女は他者との邂逅に恐怖心を持っている。

ようするにLGBTの活動とは、そんな環境に気づかず「わたしの恋路を阻む者はゆるさん」と言っているに等しい。畢竟──おまえの恋路なんぞ、知るもんか──ということになる。わたし/あなたが男が好きでも、女が好きでも、あるいはほかのいかなる性が好きでも、勝手にすればいい話──である。

したがって映画にLGBTの謳いがあるならば、警戒する。こっちはLGBT様に反対も、賛成も、その他いかなる感慨もない。誰が誰を好きだとして、なんの関係があるだろう。

LGBTコンテンツの概要は、同性を好きなことで差別に遭い、その顛末を描いて差別はやめよう──と啓発するものだが、同性愛者がその疎外感を訴えることができるならば、パートナーを欲していながら、孤独を受け容れなければならないストレートの寂しさも訴えることができる──のではなかろうか。
なぜLGBTだけが成就しない恋愛を嘆くことができるのですか。何十億人というストレートが一人寂しく過ごしているこの惑星で。──そうは思いませんか?』

LGBTがやる恋愛も、ストレートがやる恋愛も、ただの恋愛に過ぎない。それゆえ「わたしはかわいそうなLGBTでございます」と弱者スタンスをもってくるLGBTコンテンツには(個人的に)凄まじい欺瞞をおぼえる。

世の名作、アデルやブロークバックやゴッズオウンカントリーやムーンライトやラヴサイモンや君の名前や・・・どれでもいいが海外LGBT名編が「わたしはかわいそうなLGBTでございます」と言っていますか?そんな物乞いをしているLGBT映画は一つもありません。

われわれにんげんは、だれもが、恋愛にたいして不屈の闘志を持っている。LGBTだけが相手を希求しているわけじゃない。にもかかわらず、同性愛者の愛の探求のほうが、ストレートのそれよりも高尚であるかのような扱いをうけるのが、(個人的には)気にくわない。

もしわたしが同性愛者で「生産性なし」と言われてしまったら「まったくそのとおりですよね、ごめんなさい」と謝るだろう。同性どうしで子供ができないのは哺乳類の定理だが、わたしとパートナーが同性どうしなのは、そのこととまったく関係がない。おまえら子供できないだろと言われりゃ「まったくそのとおりですよね、ごめんなさい」としか言いようがない。どこに差別があるのだろう?
(何も知らない人間の浅慮にすぎません。)

Alice Wu監督、15年ぶりの2作目。Saving Face(2004)同様、中国(系アメリカ)人のお話だが、若年層にアピールする風合いがある。レズビアンを扱っているが、普遍性のある青春映画で、エイスグレイドやレディバードやスウィート17モンスターなど、学園ものに通じる印象もあった。

わたしが感じたことはエリーチューが力強く生きていること。ラヴレターの代筆という、ネットフリックスっぽい恋愛ネタを使って、(同性愛者のトクベツな恋愛でなく)たんなる恋愛映画になっていること。徐州市からアメリカにやってきた移民であること。コミュニティに溶け込むのに苦慮していること。──映画は、それらLGBTやマイノリティや疎外感を、同情や涙を稼ぐ手段に使っていない。エリーチューは弁解せず力強く生きている。だからむしろ彼女のつらい気分と晴れ晴れした未来が伝わってきた。のだった。

ところで、設定の問題なのかもしれないがネットフリックスていうのは、どうして見たくもない映画が前面に押し出されていて、見るべき名編が後ろや奥の方にひっそり隠れているのだろうか?

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