「ザ・バットマン」ゴードン役、ゲイリー・オールドマンに衝撃「彼以上に僕に影響を与えた俳優はいない」
2022年3月11日 14:00
「猿の惑星:新世紀(ライジング)」「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」などのマット・リーブスがメガホンをとった「THE BATMAN ザ・バットマン」が、3月11日から公開された。本作でゴッサム市警刑事のジェームズ・ゴードンを演じるのは、「007」シリーズ、「ハンガー・ゲーム」シリーズなどのジェフリー・ライト。役どころや、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」3部作でゴードンを演じたゲイリー・オールドマンへの憧れを語った。
ブルース(ロバート・パティンソン)は両親殺害の復讐を誓い、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年が過ぎた。ある日、権力者が標的になった連続殺人事件が発生。その犯人を名乗るのは、史上最狂の知能犯リドラー(ポール・ダノ)。彼は犯行の際、必ず“なぞなぞ”を残し、警察やブルースを挑発する。
本作でのバットマンとの関係性については「彼らは信頼を確立しようとし始めているところなんだ」と説明し、「ゴードンは警部補だ。だから街に出かけて捜査をし、リドラーを追いかけている。そのために、バットマンと多くの時間を過ごすんだ」と明かす。
ゴードンといえば、これまでオールドマンやJ・K・シモンズらが演じてきた人気のキャラクター。ライトは「僕にとっては、ゲイリー・オールドマン以上に僕に影響を与えた俳優はいないんだ。『シド・アンド・ナンシー』を見た時、すごく衝撃を受けた。これは何か新しいものだと思った。それから数年経った後、『バスキア』で一緒に仕事をする機会があったんだ。あの映画で、本当に僕の兄みたいだった。僕は俳優としてゲイリーが大好きなんだ。だから、彼が演じた伝説役なキャラクターに足を踏み入れる機会というのは、本当に素晴らしかったよ」と、同じキャラクターを演じる喜びとともに、これまでのゴードンとは別物であることを強調する。
「でも、ゲイリーの仕事は彼のものだ。それは、彼がクリスチャン・ベールと、クリストファー・ノーランと、そこに集まったすべてのアーティストたちと一緒にやったものだ。だから明確に独自のものなんだ。マット・リーブスのビジョンのもと、僕が本作で一緒に仕事をした他のアーティストたちのために、僕がやっていることは明確に違う。僕たちのトーン、僕たちのテーマ、僕たちのミステリーや僕たちのゴッサム(・シティ)に特有のものなんだ」
役作りについては「昔に遡って、黄金時代のコミック何冊かを見たんだ」と過去から近年までのコミックを読んだことを明かし、「ゴードンがどこから始まって、僕と共にどこへ進んでいくのかを理解したかったからだよ。マットが僕に出てもらいたかったのは、アメリカの主要都市を基にしたゴッサムのような架空の街であっても、ゴードンを、現代のデモグラフィックを反映した新しいものにしたかったからだと思う。だから、そういうリサーチを掘り下げてやったんだ」と話していた。