【第45回日本アカデミー賞】有村架純、初の最優秀主演女優賞 スピーチで「世界中が穏やかに過ごせますよう祈っております」
2022年3月11日 22:41

第45回日本アカデミー賞の授賞式が3月11日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、最優秀主演女優賞は「花束みたいな恋をした」の有村架純が獲得した。「映画 ビリギャル」での優秀主演女優賞を経て、初の最優秀主演女優賞受賞となった。
本作は、「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村の主演で映画化。坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出を手がけ、「罪の声」「映画 ビリギャル」などの土井裕泰監督のメガホンにより、偶然な出会いからはじまった麦と絹の5年間の恋の行方が描かれる。
(C)東京写真記者協会菅田との撮影の日々について、有村は「5年という月日を1カ月半で表現しないといけなかったので、本番以外のところでどう時間を積み上げるか、試行錯誤しながら過ごしていました。とにかく目の前にあるものを面白がって、例えばガチャガチャがあったら2人で一緒にするとか、そういう風にして時間を紡いでいった日々でした」と振り返った。
プレゼンターの長澤まさみから最優秀主演女優賞を告げられた有村は「すごくびっくりしています」と驚いた様子で、「この賞をいただけたのは、この作品に携わる菅田さんをはじめキャストの皆さん、スタッフの皆さんのおかげだと思っております」と感謝を伝えた。
(C)東京写真記者協会続けて、「私が作品に対してできることは少ないですし、限られていて。この作品にどういった影響を与えられるのか常々不安な部分もあるのですが、幾度となく背中を押してくれたのは、これまで出会った方々がくれた言葉たちでした。いつも思い浮かぶのは、これまで一緒に仕事をしてきてくれた方たちの顔で、その方たちがいてくれたから好きな芝居を続けることができたのかなと思っております」と述べた。
「これからも独りよがりな芝居をするのではなく、思いやりをもって芝居、現場、人に対して誠実に向き合い続けていきたいなと思います。そして、一緒に戦ってくれる仲間たちを大切にこれからも精進していきたいと思います」と決意を新たにし、「最後に、世界中が一刻も早く穏やかに過ごせますよう祈っております」と願いを込めていた。
優秀主演女優賞は天海祐希「老後の資金がありません!」、永野芽郁「そして、バトンは渡された」、松岡茉優「騙し絵の牙」、吉永小百合「いのちの停車場」が受賞した。
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