「最後の決闘裁判」本ポスター公開 「フリー・ガイ」の注目女優がリドリー・スコット監督の新ミューズに
2021年10月1日 17:00
本作は、史実としていまだに真相不明なフランス最後の決闘裁判を、事件を告発した被害者、被害者の夫、訴えられた容疑者の3人の視点で描く。黒澤明監督の「羅生門」から影響を受けたマット・デイモンとベン・アフレックが、アカデミー賞脚本賞を受賞した「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」以来24年ぶりに脚本でタッグを組んだ。
中世フランス、騎士カルージュ(デイモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、夫の旧友ル・グリ(アダム・ドライバー)に乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられる。
ポスターは、女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うことを決断したマルグリットを中心に、カルージュ、ル・グリ、そして彼らの運命を揺さぶる主君ピエール伯(アフレック)がその周りを取り巻き、暗雲立ち込める背景が決闘裁判の行く末を案じさせる。
マルグリットを演じたのは、カルト的人気を獲得しているテレビシリーズ「キリング・イヴ Killing Eve」で2019年にエミー賞主演女優賞(ドラマ部門)および英国アカデミー賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞したジョディ・カマー。映画「フリー・ガイ」では、ゲームの世界と現実の世界で全く異なる一人二役を演じ注目を集めた。
次回作もスコット監督の「Kitbag(原題)」でホアキン・フェニックスとの共演が決定しており、かつて「エイリアン」シリーズでシガニー・ウィーバーがスターダムに押し上げられたように、スコット監督の“新ミューズ”としても期待がかかる。
史実としていまだに真相不明なこのフランス最後の決闘裁判には、歴史的には男性側の視点でしか記録や資料が残されておらず、これまで抜け落ちていたマルグリットの視点を描くために、デイモンとアフレックは女性の脚本家が必要だと考え、「ある女流作家の罪と罰」の脚本家ニコール・ホロフセナーが参加。さらに、「3人の脚本家に会議に招待されて、意見を聞かれ、どうしたいのか、どう感じるかということを聞かれ、それをとても大事にしてもらった」と、カマーも積極的に脚本会議に参加したそう。
撮影について、カマーは「それぞれの視点において、観客がキャラクターの語っていることを本当に信じられるということがとても重要であり、そのように演じることがわたしたちにとっても楽しいことでした」と振り返り、「時には頭が少しクラクラにもなりました。3つの異なる視点を、すべて同じ日に撮影することもありましたから」と、尋常ではない集中力を要する現場だったことを明かしている。
「最後の決闘裁判」は、10月15日から全国公開。
PR
©2025 Disney and its related entities