「勝手にしやがれ」「リオの男」仏俳優ジャン=ポール・ベルモンドさん死去 88歳
2021年9月7日 00:21

フランスを代表する名俳優、ジャン=ポール・ベルモンドさんが9月6日(現地時間)死去したと仏メディアが報じた。88歳だった。ベルモンドさんの弁護士ミシェル・ゴデスト氏が6日にAFPに発表した。AFPによると、ベルモンドさんは自宅で死去。弁護士は「彼はここしばらくとても疲れており、静かに息を引き取りました」とコメント。2001年に脳梗塞を発症して以来、他に健康上の問題があることは報じられていなかった。
1933年に仏パリ郊外で彫刻家ポール・ベルモンドと画家の母の間に生まれ、少年時代はスポーツに親しむ。パリ国立高等音楽院在学中から舞台俳優として活動し、1956年に同校を優秀な成績で卒業。「歩いて馬で自動車で」(57)で長編映画デビューし、59年「二重の鍵」で注目を集め、同年ジャン=リュック・ゴダール監督作「勝手にしやがれ」でブレイクを果たした。そのほか「気狂いピエロ」(65)、「女は女である」(66)などヌーベルバーグの代表的俳優として活躍する一方、「大盗賊」(61)や「リオの男」(64)などの冒険アクションを世界的ヒットに導き、アクション俳優としても開花した。
その後「パリは燃えているか」(66)、「ボルサリーノ」(70)などに出演し、72年には製作会社セリト・フィルムを設立、その映画製作でも成功してフランス映画界の大スターとなった。「ライオンと呼ばれた男」(88)でセザール賞主演男優賞を受賞。2001年に脳梗塞を患い一線を退いていたが、09年に「un homme et un chien(原題)」でスクリーンに復帰。その後数本のドキュメンタリーに出演。2011年にはカンヌ国際映画祭の名誉パルムドール、2016年にはベネチア国際映画祭の栄誉金獅子賞を受賞している。
私生活では、1953年にダンサーと最初の結婚をし3児をもうけ、66年に離婚。その後いくつもの浮名を流し、2002年に再婚、70歳で1女をもうけた後、08年に離婚。2011年に名誉ゲストとして招かれた第64回カンヌ映画祭では43歳年下の恋人を同伴し、変わらぬ伊達男ぶりを発揮していた。
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