田中邦衛さん死去、88歳 「若大将」「北の国から」シリーズなどで国民的人気俳優に
2021年4月2日 19:32

俳優の田中邦衛さんが3月24日午前11時24分、老衰のため死去していたことが明らかになった。88歳だった。関係者によると、最後は家族に見守られながら息を引き取ったという。
1932年11月23日、岐阜県生まれ。短大を卒業し、中学校での教員を務めたのち、55年に俳優座養成所に入所。57年に映画「純愛物語」で俳優デビューを飾った。映画「若大将」シリーズの若大将(加山雄三)のライバル・青大将役、ドラマ「若者たち」の長男役、故菅原文太さん主演の「仁義なき戦い」シリーズの槇原政吉役など、数々の当たり役を演じた。65年にスタートした、故高倉健さん主演の「網走番外地」シリーズでは舎弟役を務め、高倉さんとは「新幹線大爆破」「居酒屋兆治」「夜叉」など、数多くの作品でタッグを組み、公私ともに親交を深めた。
なかでも81年に放送が開始された、脚本家・倉本聰によるドラマ「北の国から」ではふたりの子を持つ黒板五郎に扮し、厳しくもあたたかい父親像で人気を博した。同シリーズは連続ドラマ24話、スペシャルドラマ8話が放送され、21年におよぶ国民的作品となった。2000年代も、三谷幸喜監督作「みんなのいえ」、NHK大河ドラマ「新選組!」、映画では「黄泉がえり」「隠し剣 鬼の爪」など、話題作への出演が絶えなかった。
田中さんは、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を5度にわたり受賞。94年、第17回の同賞に「学校(1993)」「子連れ狼 その小さき手に」「虹の橋」で選出され、最優秀賞を獲得した。99年に紫綬褒章、06年に旭日小綬章を受章。10年の「最後の忠臣蔵」が最後の出演作となった。公の場に姿を見せたのは、12年8月に俳優座養成所の後輩だった地井武男さんの「お別れの会」に、発起人として出席したのが最後だった。
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