子連れ狼 その小さき手に

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解説

柳生一族の画策により妻を殺され、公儀介錯人の地位も追われた主人公・拝一刀の、息子・大五郎を連れての復讐の旅を描く時代劇。映画では若山富三郎主演で「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」(27・三隅研次監督)以来六本作られ、またテレビでは萬屋錦之介主演で七三年より放送、橋幸夫の歌う“しとぴとぴっちゃん”の主題歌と共に大ヒットした作品の再映画化。製作も兼ねる原作者・小池一雄の念願の企画で、旧作はアクション中心であったものを、今回“親子の情愛”をテーマに書き下ろし、「あ・うん」の中村努が脚色、井上昭が「関東おんなド根性」(69)以来二十三年ぶりに監督を手がけた。主演の田村正和も「日本の黒幕」(79)以来十三年ぶりの映画出演となる。旧作のトレードマークであった、大五郎を運ぶ乳母車がいっさい登場しないのも、今回の大きな違いとなっている。

あらすじ

公儀介錯人・拝一刀は妻・あざみ、息子・大五郎とともに幸せな日々を送っていたが、その地位を奪い幕閣に揺るがぬ権力の座を築こうとする惣目付・柳生備前の謀略により、将軍家に弓引く逆賊の汚名を着せられてしまう。屋敷を襲われ、あざみを斬殺された一刀は、柳生の当主蔵人を倒し、また闇の刺客集団・裏柳生の総帥である烈堂の助言を得た次男兵庫も倒した後、柳生の非を天下に糺すことを誓い、大五郎を連れて旅に出た。三年後。各地を放浪し“子連れ狼”の噂が広がった一刀は、立ち寄った磐城藩で、城代家老の二谷監物から聞いた柳生による磐城藩取り潰しの陰謀を事前にくいとめる。企みを阻止された柳生は次々と刺客を放つが、それも一刀は討ち倒してゆく。だがその戦いの中には、兵庫の妻・千鶴や、烈堂の娘・七生の姿もあった。遂に烈堂自ら一刀の前に現れ、互いに剣に生きる者、裏に生きねばならぬ者として奇妙な友情を感じながらも宿命の立ち合いを開始した。そして息子・大五郎の見守る前で、一刀は列堂を倒すのだった。

1993年製作/119分/日本
配給:松竹

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