夜叉

劇場公開日

  • AmazonVideoで今すぐ見る
17%
36%
30%
13%
4%
採点

採点する

採点するにはログインが必要です。

新規会員登録

Check-inCheck-in機能とは?

Check-in機能を使うにはログインが必要です。

新規会員登録

0/120文字

(連携設定はこちら

解説

今は漁師として生活している中年男の隠された過去と揺れ動く愛を描く。脚本は「ひとごろし」の中村努、監督は「魔の刻」の降旗康男、撮影も同作の木村大作が担当。

1985年製作/128分/日本
原題:Yasha
配給:東宝

ストーリー

日本海に面した小さな漁港。漁師として働く修治は十五年前に大阪ミナミでのヤクザ暮らしから足を洗い、妻の冬子、三人の子供、そして冬子の母うめと一緒に静かな生活を送っていた。修治の過去の名残りは背中一面の夜叉の刺青で、冬子とうめ以外は誰も知らない。冬、ミナミから螢子という子連れの女が流れてきて螢という呑み屋を開いた。螢子の妖しい美しさに惹かれて漁師たちが集まってきた。数カ月後、螢子のもとに矢島という男がやってきた。ヤクザで螢子のヒモだ。矢島は漁師たちを賭け麻雀で誘い込み、覚醒剤を売りつけた。修治と仲のよい啓太もこれに引っかかった。修治の脳裡には覚醒剤がもとで死んだ妹、夏子の辛い思い出がよぎった。それは、シャブの運び屋がかつて修治の弟分だったトシオだったことと無関係ではない。修治は螢子にシャブを隠した方がいいと忠告、いわれた通りにした螢子を、矢島は包丁を持って追いかけた。止めに入った修治のシャツを矢島の包丁が斬り裂いた。隠し続けた背中一面の刺青がむき出しにされ、修治の過去はたちまち街中に知れ渡った。一方、螢子は矢島の子を流産してしまう。ミナミに帰りたい、そんな螢子の気持は修治に通じるものでもあった。二人はミナミという共通の過去に想いをよせて、抱き合った。その頃、矢島がシャブの代金を払えなくなりミナミに連れ去られた。螢子は、矢島を助けてほしいと修治に頼んだ。修治は若かりし頃のミナミでの修羅の数々を思い出し、うちから燃えあがるものを押さえることができなかった。ミナミにのり込んだ修治は組織から矢島を取り戻したものの、矢島はトシオに殺されてしまう。ひっそりと漁村に帰ってくる修治、そしてミナミに帰っていく螢子。列車の中で、螢子は夜叉・修治の子を身篭もっていることに気がついた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第9回 日本アカデミー賞(1986年)

ノミネート

助演男優賞
助演女優賞 田中裕子
話題賞 作品部門/俳優部門 ビートたけし
詳細情報を表示

Amazonプライムビデオで関連作を見る

Amazonプライムビデオ

30日間無料トライアル 月額500円で映画見放題

Powered by Amazon

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

5.0素晴らしい傑作映画を堪能した幸福感の余韻が長く残ります 降旗康男監督の最高傑作と思います

あき240さん
2020年6月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

凄まじいばかりの傑作!
この作品における降旗康男監督は神がかっています
脚本、演出、撮影、音楽、配役、美術、何もかも最高だ!
最初から最後まで痺れ通しです
隅から隅まで美意識が行き届いています

最高峰のヤクザ映画でもあります
このジャンルの最高到達点だと思います
それなのに東宝なのです
東映岩がでてくると思っていたのに東宝マークが出て来てまず驚いてしまいます

いしだあゆみ、田中裕子、田中邦衛、そして高倉健
常連俳優達に当て書きされたような脚本と配役です
もちろんビートたけしの鬼気迫る名演技が本作を引き立ています
あき竹城も素晴らしい演技をみせています

修治を演じる高倉健は、中年から初老に差し掛かる男が見せる最後の足掻きにも似た焦燥感を巧みに表現しています
心の中の夜叉がそのまま老いさせてはくれないのです
本作のテーマでもあります

音楽も洒落ています
トゥーツ・シールマンスのハープが本作の世界を見事に支配してかつマッチしています
彼はジャズフュージョンハープの名手です
主題歌のナンシー・ウィルソンも良いです
この人はジャズボーカルの大御所
劇中でもジャズを上手くBGMとしており、田舎の漁師街の話を垢抜けたものにする魔術を発揮しています

冬の日本海の波濤、雪、曇天山陰の光景、そして美しい石造りのアーチ橋
木村大作のカメラは、それらを彼でしか撮れない美しい構図と色彩とレンズの味の映像で捉えています
彼のキャリアでも一二の仕事だと思います

ラストシーンの田中裕子の勝ち誇った不気味な笑顔
夜叉とは彼女のこの笑顔のことだったのです
これこそが本作の結論だったわけです

素晴らしい傑作映画を堪能した幸福感の余韻が長く残ります

降旗康男監督の最高傑作と思います

矢島が殺された千日劇場跡はいまのビッグカメラが建っているところ
正にミナミのど真ん中です

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 1 件)
あき240

4.5全ての点において深みのある作品

2019年11月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

萌える

降旗康男監督×高倉健の黄金コンビによる高倉健が最後にやくざ役を演じた作品。久しぶりに鑑賞。

ハタチ前後の頃に初めて観た作品なのだが、その頃は健さんやたけしの演技に圧倒されつつもこの作品の魅力が半分も分からなかった。歳を重ねて久しぶりに観てみると、その頃よりもこの作品そして降旗監督の作風の魅力が分かるようになっていた。

とにかく日本の美しい景色を生かした味のある描写や映像美が圧巻。舞台は若狭湾に面したの小さな港町。季節は冬。雪に覆われた港町の厳しい寒さが画面の先にまで伝わってきた。降旗監督の色でもある味と深みのある映像美に心を打たれた。

ストーリーも凄く深みある内容。この点が特に若い頃よりもしっかりと理解でき、心に刺さった。主人公、妻、愛人、それぞれの気持ちや想いが凄くリアルで生々しかった。そんなリアルなやりとりに感動した。

そしてこの作品を語るのに絶対欠かせないのが役者達の名演技。主要登場人物4人を演じた高倉健、田中裕子、いしだあゆみ、ビートたけしの演技がとにかく圧巻。それぞれがそれぞれ違った持ち味の名演技で只々圧倒された。

ストーリー、演出、演技、全ての点において深みがあり感動的だった。泣ける作品だった。

それにしても健さんは雪景色が良く似合う。「網走番外地」や「八甲田山」、他の降旗作品もそうだけど健さんに雪景色を足せば素晴らしく絵になる。「映える」という言葉はこのためにあるのかと思わせるくらいに映える。そしてこの頃のビートたけしの狂気的な演技はいつ見ても凄まじい。演技とは到底思えないほどの自然体で恐ろしすぎる。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 3 件)
アントキのバンデラス

3.5ひとりの男、ふたつの人生…

2019年8月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

 Blu-rayで鑑賞。

 大阪・ミナミで“人斬り夜叉”と恐れられた北原(高倉健)は、惚れた女のためにやくざから足を洗い、日本海に面した港町で漁師として働き、息を潜めるように暮らしていました。
 そこへ螢子(田中裕子)という女が現れ、平和な町にやくざが絡んだ揉めごとを持ち込んで来たことで、北原の体の奥底に眠っていた“夜叉”の部分が目を覚まし…。

 これぞ、高倉健の真骨頂。
 冒頭の殺しのシーンで一気に物語に引き込まれてしまいました。めちゃくちゃカッコいいじゃありませんか!(笑) 拳銃を構えた姿も、刀を振り回す姿も、どちらも様になっている!
 そんな男だからこそなのか、惚れた女と結婚し漁師として暮らしながらも、どこか燻っているような印象でした。それが、まるで都会を纏ったような雰囲気のある螢子が現れたことで噴出し、ヒモの矢島(ビートたけし)とのいさかいでやくざだった頃の血が騒ぎ出す…。しかし、俺には今の暮らしがある…。その狭間で揺れ動く男の心情が痛いほど伝わって来ました。

コメントする (コメント数 4 件)
共感した! (共感した人 5 件)
しゅうへい

2.0田中裕子と北の海

kazzさん
2018年1月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

高倉健はなぜ降籏康夫と組み続けたんだろうか…。
正直、降籏康夫作品ってどれも薄っぺらく思えて、自分的には評価できない。

高倉健が演じるのは“いいヤクザ”と相場が決まっているのだが、この映画の健さんは怖いヤクザなのかいいヤクザなのかハッキリしない。
元ヤクザの漁師としての立ち位置はハッキリしてはいるが、結局田中裕子と寝てしまって、健気な妻と子供達を犠牲にするあたり、前述のヤクザキャラが不明瞭なために筋が通っていない。
だから、この健さんはカッコ良くないのだ。

結局、この映画は、寒々しい漁師町の風景を見せることがテーマになっていて、そこは見事なロケーションで活写されている。
そして、田中裕子だ。
恐らく、あの時のベストなキャスティングだったと思う。
いしだあゆみ、田中邦衛も適材適所の役回りだったし、ビートたけしに至っては、あれは演技じゃないだろうという感じ。
この辺りが、この作品を見せる映画にしている。

コメントする (コメント数 0 件)
共感した! (共感した人 0 件)
kazz
すべての映画レビューを見る(全15件)
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る