イニャリトゥ監督、「レヴェナント」以来の新作がメキシコでクランクイン
2021年3月11日 11:00
メキシコの巨匠アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、米アカデミー賞3冠に輝いた「レヴェナント 蘇えりし者」以来となる新作映画「Limbo(原題)」の撮影を開始したと、米ロサンゼルス・タイムズ紙が報じている。
同紙によれば、「Limbo(原題)」はメキシコシティで撮影中。詳しい内容は不明ながら、スペイン出身のダニエル・ヒメネス・カチョ(「THE PROMISE 君への誓い」)が主演を務めているという。撮影監督は「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」「レヴェナント 蘇えりし者」でタッグを組んだエマニュエル・ルベツキではなく、「オクジャ okja」「エヴァの告白」のダリウス・コンジ、美術は「パンズ・ラビリンス」「ROMA ローマ」のエウヘニオ・カバレロが担当。今後、メキシコ内で5カ月間にわたって撮影が行われる予定で、年内にも全米公開される可能性がある。
イニャリトゥ監督は、ラジオDJやテレビ番組のプロデューサー、作曲家などを経て、「アモーレス・ペロス」(2000)で長編映画監督デビュー。「バベル」(06)、「BIUTIFUL ビューティフル」(10)などを発表したのち、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で作品賞、監督賞などアカデミー賞で4冠を達成。「レヴェナント 蘇えりし者」で、主演のレオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞を初受賞している。