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ワーナー「マルチバース」採用でDC映画を量産

2021年1月12日 11:00

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ウォルター・ハマダ氏
ウォルター・ハマダ氏
Photo by Kevin Winter/Getty Images

米ワーナー・ブラザースがDC映画の量産体制に入っていることが明らかになった。

DC映画制作部門であるDCフィルムズのトップ、ウォルター・ハマダ氏が米ニューヨーク・タイムズ紙に語ったところによると、2022年からは1年間に最多で4本の劇場映画を公開。さらに、ワーナーメディアの動画配信サービス「HBO Max」でマイナーなキャラクターを主人公にしたDC映画を年間2本配信する予定だという。

さらに、DC映画のスピンオフドラマをHBO Max向けに制作。ハマダ氏は、「いまはすべての映画企画を見ながら、『なにがHBO Maxのスピンオフにできるだろうか?』と考えています」とコメントしており、すでに「ザ・バットマン」と「ザ・スーサイド・スクワッド」のスピンオフドラマの製作にゴーサインが下りている。

DC映画の量産を急ぐのは、ワーナーメディアを買収した米通信大手AT&Tの肝煎りでスタートしたHBO Maxの強化だ。20年春にアメリカでローンチした同サービスの会員数は1260万人にとどまっており、業界トップを走るNetflixの会員数1億9500万人とは大差がある。会員数を急増させる必要があり、そのためにDCのスーパーヒーローの力を借りようというわけだ。

だが、ディズニー傘下のマーベル・スタジオがコンスタントにヒット映画を生産しているのに対し、ワーナーが手がけたDC映画は質、量ともに劣っている。ワーナーは、「マン・オブ・スティール」(2013)からDCコミックのヒーローたちが同一の物語世界を共有するDCエクステンデット・ユニバースを立ち上げ、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(16)、「スーサイド・スクワッド」(16)、「ワンダーウーマン」(17)を公開した。さらに、DCのスーパーヒーローが集結し、DC版「アベンジャーズ」として期待されていた超大作「ジャスティス・リーグ」(17)が、興行、批評とも散々な結果に終わり、舵取り役のザック・スナイダー監督が途中降板したことも手伝って、勢いを失っている。

18年に「シャザム!」と「ジョーカー」、19年に「アクアマン」、20年に「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」「ワンダーウーマン1984」とDC映画を生産しているものの、年間2本公開の現状から年間4~6本にどうやって増やすのだろうか。

その答えは、「マルチバース」だとハマダ氏は胸を張る。マルチバースとは多元宇宙という意味で、いわばパラレルワールドが存在するという物語設定だ。同一世界を舞台にしている場合、複数の映画でストーリーを調整し、キャラクターを演じる役者を統一させる必要がある。だが、マルチバースを採用すれば、クリエイター主導で好きなDC映画を作らせることが可能となる。また、同じヒーローを同一の役者に演じさせる必要もなくなる。

22年公開予定の「フラッシュ(原題)」では、複数の宇宙が交わる展開となり、スナイダー監督版「バットマン」として知られるベン・アフレックと、ティム・バートン監督版「バットマン」のマイケル・キートンが、いずれもバットマン役で登場するという。

マルチバースという概念はアメコミやテレビドラマでは導入されているものの、映画では初めての挑戦。ハマダ氏は、「良い映画を作れば、観客はきっとついてきてくれます」と自信をのぞかせている。


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