イドリス・エルバ主演のNetflix映画撮影が中断　クルーが新型コロナに感染

ハリウッドでは新型コロナウイルス感染防止対策の厳格なガイドラインのもと、一部の映画やテレビドラマの製作が再開しているが、頻繁に行われるPCR検査で出演者やスタッフに陽性反応が出たため、製作が中断になるケースが多発している。

「ザ・バットマン（原題）」で主演のロバート・パティンソンが陽性となったことをはじめ、「ジュラシック・ワールド　ドミニオン（原題）」もスタッフに陽性反応が出たため、2週間撮影が中断された。

「The Harder They Fall（原題）」は、自分の両親を殺害した男が釈放されたことを知った無法者（エルバ）が、復しゅうのためのチームを結成する西部劇。現在米ニューメキシコで撮影中の同作は、3月にも新型コロナウイルス感染拡大の影響で撮影を中断しており、5週間ほど前から撮影を再開させたばかり。撮影再開がいつになるのかは、現時点で不明だ。なお、エルバは3月、妻のサブリナとともに、新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを公表している。

「グランド・イリュージョン」のボアズ・イェーキンが脚本を執筆、ジェイムス・サミュエル監督がメガホンをとる。「ビール・ストリートの恋人たち」で米アカデミー助演女優賞を受賞したレジーナ・キングをはじめ、ジョナサン・メイジャーズ（「ザ・ファイブ・ブラッズ」）、ザジー・ビーツ（「ジョーカー」）、ラキース・スタンフィールド（「ナイブズ・アウト　名探偵と刃の館の秘密」）、デルロイ・リンドー（「ザ・ファイブ・ブラッズ」）が出演している。

米ドラマ「THE WIRE ザ・ワイヤー」でブレイクしたエルバは、英ドラマ「刑事ジョン・ルーサー」シリーズで人気を不動のものにした。「マイティ・ソー」シリーズのヘイムダル役や「パシフィック・リム」「プロメテウス」「スタートレック BEYOND」などのハリウッド映画への出演も多く、最近は「ワイルド・スピード　スーパーコンボ」に出演している。

2013年に自身の製作会社グリーン・ドア・ピクチャーズを設立して以来、エルバは自身が企画・制作総指揮・主演を務めたNetflixドラマ「ターン・アップ・チャーリー　人生アゲていこう！」や、英Sky向けの自伝的ドラマ「In The Long Run（原題）」、米短編プラットフォームQuibi向けの「Elba vs Block」など、プロデューサーとしても積極的に活動を展開。先日、Appleの映像製作会社アップル・スタジオとファーストルック契約を結んでいる。