田中裕子×蒼井優「おらおらでひとりいぐも」主題歌はハナレグミ 沖田修一監督が作詞に初挑戦
2020年7月15日 08:00

[映画.com ニュース] 田中裕子と蒼井優が2人1役で初共演を果たした「おらおらでひとりいぐも」の主題歌が、「ハナレグミ」の新曲「賑やかな日々」に決定。メガホンをとった沖田修一監督が作詞に初挑戦し、劇伴を担う鈴木正人が作曲と編曲を手掛けた。歌詞の一部は、公式サイト(http://oraora-movie.asmik-ace.co.jp/)に掲載されている。
「横道世之介」「モリのいる場所」の沖田監督が、第158回芥川賞と第54回文藝賞をダブル受賞した若竹千佐子氏の同名小説を映画化。75歳で一人暮らしをしている、古代生物に夢中な主人公・桃子さんの日常を通し、ユーモアにあふれた人間賛歌を紡ぐ。長きにわたって第一線で活躍する名優・田中が、「いつか読書する日」以来15年ぶりに映画主演。蒼井は田中演じる桃子さんの「娘の時代」「妻の時代」を体現した。東出昌大が夫・周造に扮するほか、濱田岳、青木崇高、宮藤官九郎が桃子さんの“心の声”を演じ上げた。
原作に魅了され脚本執筆に至った渾身の本作で、沖田監督は初めて作詞に挑み、桃子さんの日々を優しい筆致でつづった。「LITTLE CREATURES」としても活動し、UAや高橋幸宏、菊地成孔など多くのミュージシャンから支持され、2月に行われた「ハナレグミ」のワンマンライブ「THE MOMENT」にも参加した鈴木が作曲と編曲を担当。是枝裕和監督作「海よりもまだ深く」以来4年ぶりの映画主題歌を歌う「ハナレグミ」が、“桃子さんの世界”に寄り添う歌詞とメロディに合わせ、語りかけるように深くあたたかい歌声を響かせている。
沖田監督は「歌詞をちゃんと書いたのは、初めてです。短い言葉の中に、映画への思いを詰めなくてはいけなかったので、難しかったです」と苦労を明かす。そして「以前から好きだった鈴木さんや、ハナレグミさんと一緒に、この映画の主題歌を作れることは、なんて贅沢なことなんだろうと思います。ずっと聞いていたいような、軽やかで、品があって、まるで桃子さんの日常みたいで、とても気にいっています」と自信をのぞかせた。
ソロユニット「ハナレグミ」の永積崇は、「この時期何もできず部屋に引きこもっていたところに一筋の光明! にこやかな歌詞と美しいメロディーが届き、そしてその一曲を最高のミュージシャンと奏でられたことがとても幸せでした。我が家の母の謎な腰振りダンスは言葉以上の『だいじょぶだ』を僕に与えてくれます。その背中にカーディガンを掛ける気持ちで歌いました」と振り返った。
さらに、日本映画界を支える豪華スタッフ陣が結集。「万引き家族」で第42回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した近藤龍人が撮影、藤井勇が照明を手掛ける。そのほか「南極料理人」などで沖田監督と何度もタッグを組んできた安宅紀史が美術、「関ヶ原」で第41回日本アカデミー賞最優秀録音賞を獲得した矢野正人が録音を担い、沖田監督の商業デビュー以来、長編映画すべての編集を担当する佐藤崇(「愛がなんだ」)が顔をそろえ、唯一無二のユニークな世界を作り上げた。
「おらおらでひとりいぐも」は、今秋に全国公開。
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