池松壮亮×石井裕也監督最新作はオール韓国ロケ「アジアの天使」21年公開 オダギリジョー&チェ・ヒソも参加

2020年7月9日 04:00

石井裕也監督、池松壮亮が韓国初進出
石井裕也監督、池松壮亮が韓国初進出

[映画.com ニュース]石井裕也監督と池松壮亮が韓国のキャスト、スタッフとともにオール韓国ロケを敢行した映画「アジアの天使」が2021年に公開されることがわかった。石井監督と池松が韓国への初進出を果たした本作には、オダギリジョー、「金子文子と朴烈(パクヨル)」で知られる実力派女優チェ・ヒソが参加している。

第92回アカデミー賞作品賞に輝いたポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」など、そのクオリティの高さで世界中の注目を集めている韓国映画。「舟を編む」で第37回日本アカデミー賞の最優秀監督賞を史上最年少で受賞した石井監督が、そんな良作を次々と生み出す韓国を拠点に、95%以上のキャスト、スタッフが韓国チームという環境での映画製作に取り組んだ。自身の考えややり方が通用しない困難もある中で、3年をかけて創出したのは、それぞれ心に傷を持つ日本と韓国の家族がソウルで出会い、新しい家族の形を模索する人間ドラマ。2つの国のリアリティを描きながら、映画が持つ自由な可能性に真っ向から挑んだ。

「元々異国の地で映画を作ることに興味はあった。自分の経験値や感覚が通用しなくなった時に果たしてどんな新しい発見があるのか、そのことに大いに興味があったからだ。それに、映画とは本来途方もなく自由なもののはずで、狭い世界など軽々と飛び越えていけるもののはずだ。そういう映画の可能性に期待もしていた」と語る石井監督。2014年の釜山国際映画祭に審査員として参加した際に出会ったパク・ジョンボム監督と意気投合し、それ以来韓国が自分にとって「外国のひとつ」ではなく、「とても大切な友達が住んでいる国」に変わったという。「そのときに、映画を撮れると確信した。韓国という国の全容はもちろん外国人である僕には分からないが、友達の心の痛みを想像することができるなら映画も撮れると、直感的に思った」と決意を明かす。

物語は、病気で妻を亡くした青木剛(池松)が、8歳のひとり息子・学とともに逃げるように日本を去り、疎遠になっていた兄(オダギリ)が住むソウルに渡ることから始まる。兄は「韓国で仕事がある」と話していたが、実際はその日暮らしの貧しい生活で、想像していたものとは違った。剛はほとんど韓国語も話せないなか、怪しい化粧品の輸入販売を手伝う羽目に。一方、タレント活動を行っているが、市場のステージで歌う仕事しか与えられないチェ・ソル(チェ・ヒソ)は、所属事務所の社長と関係を持ちながら、うまくいかない仕事や兄妹との関係に頭を悩ませていた。やがて、どん底に落ちた2つの家族が運命をともにし、ある奇跡が訪れる。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」「町田くんの世界」などで石井監督とタッグを組んできた池松は、「いつからか真実を見失った者達が、国を超え、こびりついた価値を捨て、互いを見つめ、痛みに共感し、共に旅をして、共に生まれ変わるまでについての映画です。脚本を渡された時、震えました。来たる新しい時代の夜明けの前に、それぞれの後悔の日々と、二度と戻らない時間を取り返しにいくこの映画の挑戦にかけてみようと思いました」と述懐。韓国でも絶大な人気を誇るオダギリは「明らかにこの作品からは石井監督の『挑戦』が感じ取れました。ありふれた映画ではなく、何かを飛び越えてくれそうな、何か新しい感覚をくれそうな、そんな映画になりそうで、僕は喜んで参加する事にしました」と胸中を吐露した。

第23回釜山国際映画祭で「今年の俳優賞」を獲得したチェ・ヒソは「国も文化も違う人々が一緒に旅に出ました。映画という共通言語を信じてみよう。みんなでひとつの物語を作ってみよう。その一心で毎日現場へ向かいました」と振り返る。そして、「石井監督の無限の想像力と、映画に対する愛情と確信は私にとって大きなインスピレーションでした。監督の現場で私は、毎日、他の撮影現場では出来なかった数々の挑戦に出会い、新たな発見をする事が出来ました。池松壮亮さんの映画を作る仲間に対する愛情深い、まっすぐな眼差し。オダギリジョーさんの抜群のウィットと優しさ。一緒に映画を撮る人々を徹底的に信じて下さった三人のお陰で私は、役者としていつよりも自由に、私自身を解放することができました」と感謝を伝えた。

アジアの天使」は、キム・ジョンソン(「ムサン日記 白い犬」)が撮影監督を務め、パク・イニョン(「人間の時間」)が音楽を手掛けた。20年秋に完成予定。21年春に韓国で公開された後、日本でも公開される。

(映画.com速報)

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