大島優子、石井裕也監督「生きちゃった」に出演「役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました」
2020年5月14日 18:00

[映画.com ニュース] 女優の大島優子が、石井裕也監督のオリジナル脚本による最新作「生きちゃった」に出演していることがわかった。
本作は、2019年6月の上海国際映画祭で発表され、香港国際映画祭と中国のヘブン・ピクチャーズが共同出資するプロジェクト「B2B(Back to Basics) A Love Supreme」(原点回帰、至上の愛)の1本として製作されたもの。「町田くんの世界」に続く石井組への参加となる仲野太賀が主演し、「愛がなんだ」での好演が記憶に新しい若葉竜也が共演している。
物語の中心を担うのは、幼なじみ同士の山田厚久(仲野)と武田(若葉)。厚久は同じく幼なじみである奈津美と結婚しており、5歳の娘がいた。ある日、厚久が会社を早退して帰宅すると、奈津美が見知らぬ男と情事に耽っていた。突然の出来事に怒ることも悲しむこともできない厚久は、感情に蓋をすることしかできなかった。その日を境に厚久と奈津美、武田の関係は歪んでいき、予期せぬ展開へと向かっていく。

石井組初参加となった大島は、厚久の妻・奈津美役に挑戦することに。「この作品を通じて、役に“裸”で向き合うことの大切さを学びました。素直に表現したり、素直に受け止めるということ。とてもシンプルなことでありながら、一番大変なんですけど、自分自身から湧き出たものを自分で信じること、そしてそれらを自分でキャッチして、それを表にきちんと出すということを徹底しました」と振り返る。
また「撮影現場では、常に苦労はありましたけど、石井監督との信頼関係もありましたし、撮影中、その信頼という名の橋は崩れることは無かったから、監督と繋がりながら剥き出しであり続けるという、私にとって初めての挑戦でした」と胸中を吐露した大島。一方、石井監督は「きっと多くの役者が避けるであろう重く苦しい役なのに、大島優子さんはあっさりオファーを受けてくれました。しかも、真っ向から全力で挑んでくれました。本当に尊敬します」と話し、撮影時のエピソードを明かす。
石井監督「ある重要なシーンの本番中、突然大島さんにスイッチが入って、その芝居があまりにも凄くて、ひっくり返るほど驚きました。大島さんを見ていて、ゾッとしてきて、演技なのか狂っているのか分からなくなって怖くなりました。こんなのは監督人生で初めての経験でした。きっと大島優子さんがずっと抱えていたものが爆発したんだと思います。その時、大島さんの何かが決定的に変わったと確信しました」
「生きちゃった」は、今秋に東京・渋谷ユーロスペースほか全国公開され、「All the Things We Never Said」という英題で、中国、香港、台湾、マカオなど、世界各国の劇場でも公開される。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

日本よ、これが本物の“悪”だ
【拷問、殺人、裏切り、粛清】超刺激的な“史上最大ヒット作”、観たらすごかった…!
提供:JCOM株式会社

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー

個人的に“過去最高”!!
【たった“1秒”が爆発的に話題になった映画】実際に観たら…全てが完璧、全編がクライマックス
提供:ワーナー・ブラザース映画

傑作SFアドベンチャー、無料放送!
【製作費1億7000万ドル超の大作】近代文明崩壊、人々の運命は…(提供:BS10 スターチャンネル)