“奇跡”のような人間ドラマ、派手なアクションシーンも! 図書館が印象的な映画
2020年7月11日 11:00
[映画.com ニュース] 「パブリック 図書館の奇跡」が7月17日から公開される。舞台となるのは、邦題の通り公共の図書館。本に囲まれた空間でさまざまなドラマが起こる本作の公開を前に、同じく図書館が印象的な映画を紹介する。
「ボビー」「星の旅人たち」などのエミリオ・エステベスが製作、監督、脚本、主演を務めたヒューマンドラマ。オハイオ州シンシナティの公共図書館のワンフロアを、約70人のホームレスたちが占拠する。大寒波の影響で行き場を失くした彼らの苦境を察した図書館員スチュアート(エステべス)は、図書館の出入り口を封鎖するなどし、立てこもったホームレスたちと行動をともにするが、やがて大騒動に発展していく。
エステベス監督といえば、性格の異なる5人の学生が、徐々に打ち解け合うさまを描いた「ブレックファスト・クラブ」に俳優として出演し、一躍人気に。物語の大部分が高校の図書室という閉ざされた空間で展開された「ブレックファスト・クラブ」から、新作では図書館に舞台を変え、笑いと涙のドラマを完成させた。
ベストセラー作家・有川浩の代表作で、コミック化、アニメ化もされた人気シリーズ「図書館戦争」を、岡田准一と榮倉奈々の共演で実写映画化。国家によるメディアの検閲が正当化された日本を舞台に、良書を守るため戦う自衛組織「図書隊」の若者たちの成長や恋を描く。山梨県立図書館、茨城の水戸市立西部図書館などで撮影が行われ、公開当時はファンによる聖地巡礼も盛り上がりを見せた。
世界中の図書館員の憧れの的である世界屈指の知の殿堂、ニューヨーク公共図書館の舞台裏を、フレデリック・ワイズマン監督が捉えたドキュメンタリー。資料や活動に誇りと愛情をもって働く司書やボランティアの姿をはじめ、観光客が決して立ち入れない舞台裏の様子を記録。同館が世界で最も有名である理由を示すことで、公共とは何か、そしてアメリカ社会を支える民主主義とは何かを浮かび上がらせていく。
奈良県の葛城エリアを舞台に、図書館で働く女性が地元住民たちとの交流を通して成長していく姿を、「魔女の宅急便」「トクサツガガガ」の小芝風花主演で描いたハートフルドラマ。図書館の新人司書・さくら(小芝)の成長を通して、司書の知られざる仕事も描かれる。
89年のシリーズ第3作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」以来19年ぶりの続編。米ソ冷戦下の1957年を舞台に、南米アマゾンの山奥に眠る秘宝クリスタル・スカルを巡って、考古学者インディ(ハリソン・フォード)とソ連の精鋭部隊が争奪戦を繰り広げる。
敵に追われるインディと息子のマット(シャイア・ラブーフ)が、バイクに乗ったまま図書館内に突っ込むという、図書館=静かな場所のイメージをひっくり返す豪快なシーンが登場。その場で学生から質問を受けたインディは、バイクに乗りながら「真の考古学者は図書館などに用はない」と返すが、これは前作「最後の聖戦」での講義中に「考古学の研究の場は7割方図書館だ」と生徒に説いていたセリフと対になっている。
「最後の聖戦」にもベニスの図書館が登場しており、そこでインディは地下の墓地を見つけ出し、聖杯の隠してある場所の鍵を見つけるという重要なシーンとなっている。