「若尾文子映画祭」20年2月開催! 増村保造監督「刺青」4Kデジタル修復版を世界初披露
2019年12月24日 10:00

[映画.com ニュース] 5年ぶりの開催となる「若尾文子映画祭」が、2020年2月28日からスタートすることが決定。あわせて、上映作品と予告編がお披露目された。
増村保造、溝口健二、吉村公三郎といった名監督、市川雷蔵、勝新太郎、田宮二郎ら昭和を代表する伝説の名優たちと共演した若尾文子。自らの欲望のままに男を騙していく娼婦、自分の生き方に目覚めていく天真爛漫な少女、相手を思うあまり狂気にはしる妻――女性が持つ“いくつもの顔”“壮絶な人生”を見事に演じきり、女優として絶えず進化を続け、15年までの映画総出演数は計160本となっている。

15年以来となった「若尾文子映画祭」の目玉は、世界初披露の「刺青(1966)」(増村保造監督)4Kデジタル修復版だ。そのほか“若尾文子入門編”として鑑賞しておきたい「赤線地帯」(溝口健二監督)、「浮草」(小津安二郎監督)、「女は二度生まれる」(川島雄三監督)、「越前竹人形」(吉村公三郎監督)、“増村保造×若尾文子”というゴールデンコンビによる「卍(まんじ)(1964)」「青空娘」「赤い天使」「清作の妻」「華岡青洲の妻」「『女の小箱』より 夫が見た」「最高殊勲夫人」「妻は告白する」をラインナップ。川島雄三作「雁の寺」「しとやかな獣」、三隅研次監督作「女系家族」、弓削太郎監督作「お嬢さん(1961)」などもそろった全41作品を上映する。
予告編は、「心も身体も、全部であなたを愛したわ」というセリフから始まり、各作品の名シーンが連なっていく内容。「わたしのすべてを見せてあげる」というテロップとともに、日本の映画史に輝く若尾の名演を堪能できる仕上がりだ。
「若尾文子映画祭」は、20年2月28日から東京・角川シネマ有楽町ほか全国順次開催。上映作品の詳細は、公式HP(cinemakadokawa.jp/ayako-2020/)で確認できる。
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