赤線地帯

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解説

「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」の共同脚色者の一人、成澤昌茂の脚本を、「新・平家物語」の溝口健二が監督、「俺は藤吉郎」の宮川一夫が撮影を担当した。主なる出演者は「虹いくたび」の若尾文子、京マチ子、川上康子、「母ふたり」の三益愛子、「幸福はあの星の下に」の木暮実千代、「大当り男一代」の進藤英太郎、「東京犯罪地図」の菅原謙二、「剣豪二刀流」の加東大介など。

1956年製作/85分/日本
原題:The Street of Shame
配給:大映

ストーリー

特飲店「夢の里」には一人息子修一のために働くゆめ子、汚職で入獄した父の保釈金のために身を落したやすみ、失業の夫をもつ通い娼婦のハナエ、元黒人兵のオンリーだったミッキーなどがいた。国会には売春禁止法案が上提されていた。「夢の里」の主人田谷は、法案が通れば娼婦は監獄へ入れられるといって彼女等を失望させた。新聞を読んで前借が無効になったと考えたより江は世帯道具を持ってなじみ客の下駄屋の許へ飛び出したが、結局自堕落な生活にまた舞い戻ってくるのであった。ゆめ子は息子修一に会うために田舎へ行ったが、修一は親子の縁をきって東京に来ていた。ある雨の降る日、しず子という下働きの少女が「夢の里」に入って来た。ミッキーのおごりで無心に天丼をたべるしず子の瞳をみつめていたゆめ子が突然、修一の名を呼びながら発狂した。その夜、やすみにだまされたと知った炭屋の青木がやすみの首をしめた。やすみは死に損なったが、青木は宮崎巡査に連行された。ゆめ子が病院に送られる頃、ラジオは法案の四度目の流産を報じていた。そして今日も「夢の里」には、何ごともなかったように、ネオンの下で客呼びの声が聞える。やすみの姿が見えないのは、彼女のなじみ客だった貸ぶとん屋ニコニコ堂主人の塩見が夜逃げしたあと、そこを買いとって女主人になってしまったからである。そしてやすみに代って、下働きだったしず子が、威勢よく客呼びするミッキーの蔭で初店の盛装をこらして、しょんぼり立っていた。

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映画レビュー

4.0滅びゆく景色と女たちの群像

2020年6月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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しゅうへい

4.0フェードアウトのタイミングすごい

散歩男さん
2020年4月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

56年大映。溝口健二監督。
ミゾグチ映画には縁がなかったのだが気楽に見てみようとまず遺作のこれを。

売春禁止法ができる前の吉原、赤線地帯で働く女たち。シビアーな現実をみせていくが悲壮感よりも逞しさが勝る。各人のキャラクターが立ち、話のリズムテンポも素晴らしい。奇妙な音楽が流れているが段々といい感じに聴こえてくる。

若尾文子は売れっ子で抜け目のない女を演じていて魅力的。京マチ子のミッキーという女も印象深い。監督が女性を描くのに長けていると言われる理由がわかった気がした。

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散歩男

5.0吉原娼婦の悲哀が描かれた傑作群像劇

2020年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

溝口健二監督の現代劇を初鑑賞。舞台は売春防止法が施行される直前の吉原。そこで働く娼婦達の生活を中心にリアリティ溢れるタッチで描かれた傑作群像劇。溝口監督の遺作となった作品。

いやー凄い作品だった。溝口作品らしく途轍もなく完成度が高い。現実をあぶり出す圧倒的なリアリティ。巧みなテンポで進む巧妙なストーリー展開。映像や音楽の芸術的なセンス。魅力のある多彩なキャラクター達。それを演じる多彩な女優陣の見事な演技力。隙の無い完璧な完成度の高さだった。

当時の売春業者の追い詰められた現状が群像劇で描かれていて、あらゆるタイプのキャラクター達が登場し、他のキャラクターの物語へと切り替わるタイミングやテンポが見事で素晴らしかった。凄くリアリティのある人間ドラマで追い詰められた吉原娼婦達の悲哀が描かれていた。

溝口作品らしく映像や音楽の芸術的なセンスも素晴らしく、ゆめ子が発狂するシーンや、女の子が怯えながらも声を掛けようとするラストカットは芸術性も高く衝撃的だった。

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アントキのバンデラス

3.0戦争の爪痕

kossyさん
2019年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 終戦から10年も経った頃でしょうか、吉原の特飲店「夢の里」で働く女たち。300年も続く吉原も国会で審議されている売春禁止法案の成り行きを見守っている。とにかく、金を稼がねばならない女たちが右往左往するのだ。

 一人息子修一のために働くゆめ子(三益愛子)、汚職で投獄された父親の保釈金のために身を落としたやすみ(若尾文子)、失業した夫のために通いで働く娼婦のハナエ(木暮美千代)、黒人兵を相手にしていたミッキー(京マチ子)など、働く要因はそれぞれ。

 中でもハナエのエピソードは辛かった。夫が首吊り自殺を図ろうとするまで追い詰められていたのだ。昔ながらの、田舎から金のために売られてきた少女は終盤に出てくるしず子くらいで、みんな生きる為に身を落として働いているのだ。やすみは金を貸したり、男を「所帯を持つから」と騙して金をせしめ、相当な悪女と変貌を遂げていたし、ミッキーは何を考えてるのかわからないほどのお嬢様っぷりだ。

 法案が通ってしまえば売春など出来ない。しかし、彼女たちはそれしか手段がないのだ。文化国家などと復興を成しえたという謳い文句が憎々しく聞こえるのだが、戦後10年じゃまだまだ貧困層は多い。とにかく戦死して働き手がいなくなった家族も多い。不幸の連鎖とも言うべき、闇の商売は赤線が廃止されてからも手を変え品を変え続いているのでしょう。ただし、現代流行っているデリヘルなんてのは“性交すること”にならないので売春には当たらない(現実は知りません。本当に知りません!)。

 全編通して怪談映画のような音楽。エレキギターのスライドのみの音だったり、横山ホットブラザーズののこぎり音(お前はアホか)だったり、とにかく幽霊でも出てきそうな音楽で押し通していました。音楽は黛敏郎となってますが、本当は横山ホットブラザーズじゃないのか?と疑ってしまいました。

 最後に少女しず子のアップになるのですが、これがまた強烈なメッセージを含んでいるような気がします。この2年後には法律が施行され、商売が出来なくなるというのに…

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kossy
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