岩井俊二監督最新作「ラストレター」映像初披露! 新海誠監督の“ラブレター”も到着
2019年9月4日 05:00

[映画.com ニュース]希代の映像作家・岩井俊二監督のもとに、松たか子、広瀬すず、神木隆之介、福山雅治ら豪華キャストが結集した「ラストレター」の公開日が、2020年1月17日に決定。あわせて、特報(30秒)と予告編(90秒)がお披露目された。
岩井監督が、自らの原体験を詰め込んだ集大成として、劇映画としては初めて出身地である宮城をロケ地に設定。手紙の行き違いをきっかけに始まった2つの世代の男女が繰り広げる恋愛、それぞれの心の再生と成長を描くオリジナルストーリーが展開する。名作「Love Letter」(1995)を彷彿させる世界観でありながら、全く新しいエンタテインメントとして物語が紡がれていく。
「四月物語」以来約21年ぶりに岩井作品に参加した松は、主人公・岸辺野裕里として出演。広瀬は、回想パートでは裕里の姉・遠野未咲の高校生時代、現代パートでは母(未咲)を亡くした遠野鮎美という1人2役に挑み、福山がひょんなことから裕里と文通を始めることになる乙坂鏡史郎、神木が高校生時代の鏡史郎として登場。さらに「天気の子」のヒロイン・天野陽菜役を務めた森七菜は、裕里の娘・颯香、高校生時代の裕里を演じ分け、庵野秀明、水越けいこ、小室等らがキャスティングされた。
予告編の冒頭は、回想パートと現代パートが交錯させた“手紙のやり取り”を活写。「拝啓 乙坂鏡史郎様 私のこと覚えていますか?」「拝啓 遠野未咲様 君のことをどれくらい覚えているかと聞かれたら、それはまるで昨日のことのように、鮮明に覚えています」――やがて、明かされるのは、裕里が姉のふりをして手紙を書いていたということ。その事実に気づいた鏡史郎は、大人になった裕里と再会し、「ねぇ、未咲は?」と“初恋の人”の居場所を尋ねる。
その言葉を聞いた裕里の瞳には、涙が光る。2人の姿にオーバーラップするのは「姉は、亡くなりましたよ」というセリフだ。「お姉ちゃんのふりして手紙を書いていたら、お姉ちゃんの人生がまだ続いているような気が、ちょっとしました」と打ち明ける裕里、「なかなか彼女の幻から抜け出せなくて…」と告白する鏡史郎。誰しもが経験する初恋、別れ、人生の葛藤――感情が震える人間ドラマを期待させる内容となっている。
また、岩井監督に影響を受け、大ファンを公言する「天気の子」の新海誠監督のコメントが到着。「ラブレターのいくつもの誤配や錯綜が、人生を作っていく。その美しさを教えてくれるのは、傘をさした二人の少女だ。岩井俊二ほどロマンティックな作家を、僕は知らない」と“ラブレター”ともいえるような言葉を贈っている。
「ラストレター」は、20年1月17日から全国東宝系で公開。
(C)2020「ラストレター」製作委員会
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