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MIBエージェントが運転!? 映画とコラボしまくってる“面白”タクシー会社に直撃

2019年6月13日 12:00

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映画とコラボしまくってる“面白”タクシー会社があった!
映画とコラボしまくってる“面白”タクシー会社があった!

[映画.com ニュース]「超高速!参勤交代」「きんいろモザイク」「あの頃、君を追いかけた」、そして「メン・イン・ブラック インターナショナル」……。今、次々と映画作品とコラボレーションしているタクシー会社がある。その名は、コンドルタクシー。車体のラッピングはもちろん、乗務員にまで映画のコスプレをさせ、乗客を楽しませる“ラッピングタクシー”という新たな試みで注目されている企業だ。自身も大の映画好きという同社の岩田将克代表に、ラッピングタクシーに注力する動機、ユニークな社員構成、さらには今後の野望を聞いた。

バットマンをこよなく愛し、オールタイムベストの第1位は「ダークナイト」と語る岩田代表。「バットマンは幼稚園の時から好きなんですが、ノーラン版が1番ですね。後はアイアンマンやドクター・ストレンジ。ブルース・ウェインもトニー・スタークも大企業の社長さんじゃないですか。ある時は経営者、ある時はヒーローという部分に共感して、自分と重ねてしまうんです」。

ラッピングタクシーにかじを切った理由も、元々の発端はシンプルに「映画が好きだから」だという。「タクシーはサービス業で、映画はショービジネス。見ていただく、お乗りになっていただくお客様を喜ばせるという部分では全く一緒なんです。我々は、お客様を安心・安全に目的地まで送り届ける。映画は、劇場を訪れた方に喜んでいただく。タクシーに乗っている時間を、ただの”移動“から”感動“につなげていきたい」。

映画への熱い思いも語ってくれた岩田将克代表
映画への熱い思いも語ってくれた岩田将克代表

映画ファンの代表として、映画業界を盛り上げたいという思いもあっただろう。しかし、ここまでは決して順風満帆な道のりではなかった。「ラッピングタクシーは集客につながらないと、ラッピングした車に乗務員さん自体が乗りたがらなかったんです。都心の結婚式場などですと、ドアボーイにラッピングした車は弾かれてしまうからです」。ゆえに、都内のタクシー会社の中でもここまで映画作品と綿密にコラボしている会社は他にないとか。

いくら映画好きとはいえ、企業の代表として、リスクが高く採算の取れない事業には踏み出せない。従業員も後ろ向きとあらば、なおさら困難を極めただろう。その突破口となったのが、他社にはないコンドルタクシーならではの社員構成。なんと、乗務員やオペレーターの多くが、20代・30代の現役芸能人。「俳優やタレント、グラビアアイドル、ミュージシャンなどありとあらゆる芸能人が揃っています。例えば、『美人すぎるタクシードライバー』の生田佳那、テレビドラマにも出ている平山大、グラビアで売り出し中の悠貴ゆうゆなど。芸能の子たちって集中力もあるので覚えも早いですし、例えば舞台役者であれば目の前のお客さんを喜ばせる。それが、タクシーだと後ろに乗っているお客さんを喜ばせる。この2つにはすごく共通点がある。彼らの強みを最大限に生かせるのが、タイアップでありラッピングタクシーなんです。映画の告知にとっても良いと思うんです。乗務員が、宣伝マンになって後ろに乗ったお客さんに映画の楽しさを伝えるわけですから」。

現在運行中の「メン・イン・ブラック インターナショナル」とのタイアップでは、「エージェントドライバー」と称し、乗務員が黒スーツにサングラスを着用した劇中さながらの格好で運転をしてくれる。シリーズファンならずとも、心躍るサービスだ。「若いドライバーの働く楽しさと、お客さんの乗る楽しさを追求したが故です。『会えるエージェント』ではないですが、映画の中にいるような疑似体験をできますよ」。

黒スーツにサングラスを着用した「エージェントドライバー」
黒スーツにサングラスを着用した「エージェントドライバー」

芸能人を積極採用し、彼らに活躍の場を持たせる。そしてそれが、映画のPRにもつながっていく。まさにコンドルタクシーにしかできないアプローチだ。そこには、若き日から読者モデルや乗馬クラブのインストラクター時代にスタントを務めた岩田代表の“温かなまなざし”も起因していた。「芸能の世界は、売れるまでに時間がかかってしまうし、何のきっかけでブレイクするか分からない。今まで売れていたとしても、いつこの世界から遠ざかるか分からない。そういった挫折をたくさん見てきて、あともうちょっと頑張ったらいいのに、勿体ないとずっと感じていたんです。彼らの活躍の場として利用してほしいな、頑張ってもらいたいなと思っているうちに、そういった人々が集まってきました」。

年齢層が高めというタクシー業界でも、異端の存在。最高のキャストを揃え、前途は洋々だ。岩田代表は「映画があるたびにやって、目指せ毎日ハロウィンですね」と意気込む。「バットモービルや『ワイルド・スピード』ともコラボできれば。次のバットマン役も決まったので、その時はもうがっつりやりたいですね。ラッピングやりたいベスト3は、1位は『バットマン』、2位は『ドクター・ストレンジ』、3位は『ハルク』です。ストレンジの衣装はお金がかかっちゃうかもしれないけど(笑)。ハルクは今の若い子も、高齢の方も知っていますし。ハルクとタイアップするなら、車も運転手も緑色にしましょうか」と野望は膨らむばかりだ。

映画ファンにとっても、夢のある企画であることは間違いない。現在は都内のみだが、いずれ全国で映画のラッピングタクシーを見られる日が来るかもしれない。コンドルタクシーの挑戦に、今後も目を離すことができない。

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