ニコラス・ローグ監督死去 D・ジョーンズ、E・ライトらが哀悼の意
2018年11月26日 18:15

[映画.com ニュース]「赤い影」や「地球に落ちて来た男」などで知られるニコラス・ローグ監督が死去したと、米各メディアが報じている。享年90歳。
ローグ監督といえば、幻想的な映像とノンリニア編集で知られ、スティーブン・ソダーバーグ監督やクリストファー・ノーラン監督、ダニー・ボイル監督らが影響を受けたとする巨匠だ。
1928年に英ロンドン生まれ。退役後の1947年にメリルボーン・スタジオに入社し、お茶くみ係からキャリアをスタートさせた。「アラビアのロレンス」(1962)の第2班の撮影を経て、リチャード・レスター監督「ローマで起った奇妙な出来事」(1966)、フランソワ・トリュフォー監督「華氏451」(1966)、ジョン・シュレシンジャー監督「遥か群衆を離れて」(1967)などで撮影監督を務めた。ミック・ジャガー主演の「パフォーマンス」(1970)で監督デビューを果たし、「美しき冒険旅行」(1971)、「赤い影」(1973)、「地球に落ちて来た男」(1976)、「ジェラシー」(1979)など、70年代に野心的な作品を連発。その多くは必ずしもヒットとはならなかったものの、多くの映画作家に影響を与えることになった。
今回の訃報を受けて、「ミッション:8ミニッツ」「ウォークラフト」のダンカン・ジョーンズ監督は、ローグ監督と父デビッド・ボウイと一緒に映った子供時代の写真をツイッターに掲載。「たくさんの大胆な選択をしてくれたこと、そして、このパジャマ姿の少年に映画作りの愛を授けてくれてありがとう」と哀悼の意を表している。
また、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」や「ベイビー・ドライバー」のエドガー・ライト監督も、ツイッターで「彼の作品は何年ものあいだ僕を魅了していて、今後も魅了し続けるだろう。『パフォーマンス』や『美しき冒険旅行』のような古典とともに、『赤い影』はループで見続けてもその複雑さのおかげで決して飽きることがない。映画という芸術における巨匠だ」とコメントしている。
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