美しき冒険旅行

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解説

オーストラリアの原住民の間には男子が十六歳になると、着のみ着のままの姿で未開の地に送り込まれ、そこで一年間独力で暮らしていかなければならないという風習がある。その風習は“ウォーカバウト”(原題)と呼ばれている。未開の地に迷い込んだ白人姉弟と、ウォーカバウトを修業中の原住民の少年の心暖まる交流を描く。製作はサイ・リトビノフ、ジェームズ・ヴァンス・マーシャルの小説「ウォーカバウト」をエドワード・ボンドが脚色。監督・撮影はニコラス・ローグ、音楽はジョン・バリー、編集はアントニー・ギブス、アラン・パティロが各々担当。出演はジェニー・アガター、リュシアン・ジョン、デイヴィッド・ガルピリル、ジョン・マイロン、ピーター・カーバー、ジョン・イリングスワースなど。

1971年製作/イギリス
原題:Walkabout
配給:フォックス

ストーリー

父(J・マイロン)に連れられて砂漠へ遊びにきていた十四歳の少女(J・アガター)と六歳の息子(L・ジョン)は、父が自殺したために、そこにとり残され、途方に暮れた娘は弟を連れて砂漠をさまよった。帰るすべを知らない二人は翌日も放浪の旅を続けるが、そのうちに食物も水もなくなってしまった。そんな時、大人の仲間入りするための旅を続けている原住民の少年(D・ガルピリル)と知りあい、水のある所へ案内してもらった。やがて姉弟と原住民の少年は、互いにうちとけるようになり、仲よくなった。彼らは一緒に狩りをし、泳ぎ、色色な遊びをした。また数々の冒険も経験し、次第に小さな一つの家族をつくっていった。その後、三人は砂漠を越え、小さな空家にたどりついた。三人はその家に住むようになり、男は食物を探すために表にでて、女の子は家を守った。ある日少女が、上着を洗濯していると、突然少年が現われ、彼は踊りだした。その踊りは次第に激しく熱をおび、彼が少女に愛を呼びかけているのは確かだった。少年の踊りは夜中まで続き姉弟は眠りについた。翌朝、姉は原住民の少年の遺体を発見した……。姉弟は無事町にたどりついた。この町には一人の老人がおり、彼の案内でホテルにとまり、救助された。数年後、成長した少女は平凡な主婦として生活していた。しかし彼女の眼はうつろだった。彼女の脳裏には、原住民の少年と十四歳の少女とその弟が、汚染されない未開地の世界で、自由に、何ものにも拘束されずに裸で泳いでいた日の姿がやきついて離れなかった。

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(C)1971 Si Litvinoff Film Productions. All Rights Reserved.

映画レビュー

4.0奇跡のような映画だと心から思う

あき240さん
2018年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

なんだろう、不思議な魅力に溢れており
あっという間に終わってしまう
そして何か分からない感動のようなものが残る
良い映画に出会えた幸せの瞬間だ
奇跡のような映画だと心から思う

繰り返し鳴り写るラジオは何の記号だろう?
チューニングがずれた時、我々は心中しようとした父のようになる文明社会そのものの象徴なのだろう

ラストシーンの抱き合って頬にキスを交わす男女は10年後の姉弟の姿
そこにオーバーラップされる、美しき冒険旅行の記憶
二人の心の深奥に刻み込まれている様が美しく表現されている
その記憶は姉弟、そしてアポリジニの彼の三人ともが裸で水浴びして泳いだ記憶だ
そこに青年になった弟のナレーションが被さって終る
その裸での水浴びのシーンに本作のテーマが凝縮されている
このシーンを観るために、その美しさを理解出来るようになるために、それまでの100分は存在していた

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あき240

4.5それぞれのWALKABOUT

PWさん
2018年8月3日
Androidアプリから投稿

シドニーの街並みを足早に行き交う都会人。学校で発声練習をする女子生徒たち。裕福そうだが異様に無機質な家族。バックでビヨーンビヨーンと絶え間なく響く、アボリジニの民族管楽器ディジュリドゥの不気味な音。そして、カメラが茶色いレンガの壁をゆっくり移動すると、一瞬にしてオーストラリアの砂漠へとつながる。都会と自然を対比させながら、これから物語が砂漠の中で紡がれていくことを示唆する、シュールで不穏な幕開け。何だろう、この意味深で不協和音に満ちたオープニングは…。

父親と少女とその弟の3人で砂漠にドライブに来るも、父親は突然2人の子供めがけてライフルを発砲し、ガソリンで車に火を点けて自殺。少女と弟は、広大な砂漠の大地に取り残され、あてどなくさまよい歩くことに。ある日、少女と弟は一人のアボリジニの青年と出くわす。その青年は、砂漠の中を一人で生き抜く、成人になるための儀式「WALKABOUT 」の途中だった。しなやかな動きで動物たちを捕らえ、殺し、肉を割き、食料にしていくアボリジニ青年のたくましい姿に、文明人である少女はしばし見とれる。だがある日、空き家を見つけて3人の仮の住まいとした矢先、アボリジニ青年が突然、少女の前で求愛のダンスを披露する。カッと目を見開いて少女を見据え、真っ黒な体にスケルトンの模様をペイントして、少女に愛をアピールし続ける青年。夜になってもずっと…。バックに流れるディジュリドゥの不気味なサウンドも相まって、釘付けになるシークエンスだ。そして翌日…。

欧米人姉弟とアボリジニ青年の、それぞれのWALKABOUT。寡黙な作品ではあるが、この作品が水際立っているのは、自然と文明との対比に留まらず、異文化コミュニケーションの難しさや、生きとし生けるものの命を頂くということ、自立すること、そして何よりも、たくましく自然を生きる猛者も、我々と同じように恋に落ち、繊細な感情に打ちひしがれるのだということを、安直な言葉や説明なしに、映像と音のみで実に雄弁に物語っている点である。ジェニー・アガター扮する少女が、渓谷で生まれたままの姿で泳ぐシーンは、残酷なサバイバルの旅の中で、一服のオアシスとしては奇跡的に美しく、心洗われる瞬間だ。

なお、この作品はかなり前に一度観たきりで、それぞれのシーンが強烈に心に焼き付いたものの、再び観たいと思いつつ、その機会を逸していた。そんな矢先、日頃信頼し、フォローさせていただいている方がオールタイム・ベストの一本として大切にしていることを知ったのをきっかけに、本当に久々のDVD観賞となった。この作品との再会の機会を与えてくれたその方に、この場を借りて御礼申し上げます。

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PW
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