松坂桃李、役所広司の“魂”が込められた「孤狼の血」キーアイテムを継承!
2018年4月25日 20:47

[映画.com ニュース]「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された小説を実写映画化した「孤狼の血」の完成披露試写会が4月25日、東京・丸の内TOEI1で行われ、役所広司、松坂桃李、真木よう子、中村倫也、音尾琢真、阿部純子、竹野内豊、伊吹吾郎、ピエール瀧、江口洋介、原作者の柚月裕子氏、白石和彌監督が出席した。
役所らは、丸の内TOEI1前の道路に大型トラックで乗り付け、黒と黄色という「孤狼の血」カラーを基調としたタキシードやドレス姿で登場した。「(作品のスケールが)ここまで大きくなるとは思ってもいませんでした」という原作者の柚月氏に対し、白石監督は「柚月先生が書いた魂の小説を受け取って、命を削る思いで撮った映画です」「時代設定が昭和63年、それをどう表現していくかがひとつのポイントでした。苦労は多々ありましたけど、こうやって出来上がってしまうと、何一つ苦労したことを覚えてない。充実した時間でした」と思いの丈を述べていた。
「役所さんとバディを組まさせてもらったことが何よりの宝です」と語り始めた松坂は、懐に手を差し込み、劇中で重要な役割を担うライターを取り出した。「(劇中で)役所さんが使っているライターをもらったんですよ。まだ見ていない方にはわからないと思うんですけど、きっと見終わった後には『羨ましい~!』となるはず。濃厚な関係性のなかで芝居をさせていただいたことが、僕にとっての宝物ですね」と話していた。一方、松坂とは「日本のいちばん長い日」以来2度目の共演となった役所は「一緒のシーンが多かったので楽しかったです。共演者として、素晴らしい俳優さんだと思いました」と太鼓判を押していた。
初のやくざ役に挑んだ江口は「東映さんがやってきた『仁義なき戦い』、そしてVシネマブームを経て、オールバックにした男たちの時代がどこかで止まっていました。この映画が新しい突破口になればと思っています」と告白。同様の役どころに初挑戦となった竹野内は「静と動でいえば、静。これまでは良い人の役が多かった」と自らのキャリアを述懐し「こんなすごいキャストのなかで、この映画に参加できたことが本当に嬉しかったですね」と感慨深げに語っていた。
観客へのメッセージを求められた役所は「初めて白石監督に会った時『“元気のある日本映画”を作りたい』と言われました。僕たちキャストも“元気のある映画”を作ろうと頑張りました」。続いて、やくざ役を熱演したキャストたちをちらりと見ると「普段はちゃんとした社会人みたいな顔していますけど、根が不良ですからね。すごくのびのびと演じていらっしゃった(笑)」と茶目っ気たっぷりに言葉を投げかけた。そして「真木さんと阿部さんも華を添えていただきましたし、僕と松坂君は刑事で“正義の味方”をやっています。どうぞゆっくり楽しんで、たくさんの方に薦めてください」とアピールに努めていた。
「孤狼の血」は、暴対法成立以前の昭和63年、広島の架空都市・呉原が舞台。やくざとの癒着が噂される刑事・大上章吾(役所)と捜査二課の新人・日岡秀一(松坂)が、激化していく暴力団同士の抗争に直面するさまを描く。5月12日から全国公開。
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