J・エドガートン「レッド・スパロー」出演を即決したのはスパイ映画だから!
2018年3月26日 16:00

[映画.com ニュース] 「ゼロ・ダーク・サーティ」や「華麗なるギャツビー」に出演し、「ザ・ギフト」では監督・脚本・主演を兼ねたジョエル・エドガートンが、ジェニファー・ローレンスと共演したスパイスリラー「レッド・スパロー」について語ったインタビュー映像が、公開された。約6分間にわたり、役作りやキャラクターについて持論を展開している。
病気の母に治療を受けさせるべく、ハニートラップと心理操作を武器としてミッションを遂行するロシアのスパイ“スパロー”となった元バレリーナのドミニカ(ローレンス)が、命がけの任務に身を投じていくさまを描く。エドガートンは、ドミニカのターゲットであるCIAエージェントのネイトを演じている。
子どものころからスパイに憧れていたというエドガートンは、本作の出演を即決したという。「録音機器や双眼鏡といったスパイキットまで持っていたよ(笑)。だから、子どものころの夢がかなった。それを別にしても、心理操作で翻ろうするスパイ映画に興味を持った。キャラクターにも人間味があった。ネイトはどちらかというと、スパイに向いていない男だ。他人を信じやすいタイプで、ある意味で自分の仕事が苦手なんだ」と物語、キャラクターも大きな決め手になった。実際に演じるに当たっては「チェスでいうと、普段の僕が演じるのは1歩先だ。だから、何手も先を行く人物を演じるのは難しい。こういった映画では、ジェスチャーや目線、ちょっとした行動が驚くほど大きな意味を持つ。俳優としては、まばたきや息継ぎのタイミングも気になる」と苦労しながらも、新たな挑戦を楽しんだようだ。
ネイトとドミニカは奇妙な関係性を構築していくが、「どっちに転ぶかわからない最高の戦術だと思う。ドミニカというスパイが自分に対して、何もかも洗いざらい打ち明けてくれるんだ。“もし彼女が本当に自分を操ろうとするスパイなら、真実を告白するはずがない”と考えるだろう。だが、ドミニカの告白は心理操作の一環かもしれない。そこが2人の関係性の面白いところだ。互いに正体を打ち明けるが、それは相手を操るための戦略の1つかもしれない」と本作の心理戦の妙を解説。「二重、三重、四重に深読みしても、すべての情報を読み解くことはできない」と不敵な笑みを浮かべる。
「レッド・スパロー」は、上記キャストに加えて「リリーのすべて」のマティアス・スーナールツ、「ジャスティス・リーグ」のジェレミー・アイアンズ、「オリエント急行殺人事件」のセルゲイ・ポールニン、「さざなみ」のシャーロット・ランプリングらが出演する。3月30日から全国公開。
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