吉永小百合、堺雅人のプロ意識を激賞「私はいつまでもアマチュア」
2018年1月4日 16:28
[映画.com ニュース] 女優・吉永小百合にとって120本目となる出演映画「北の桜守」の完成披露会見が1月4日、都内のホールで行われた。吉永は、共演の堺雅人、篠原涼子、岸部一徳、滝田洋二郎監督とともに登壇。息子役の堺を「本当にプロフェッショナル。私はいつまでもアマチュアで、反省しなくてはいけないことがたくさん」と激賞するひと幕が見られた。
「おくりびと」(2008)で米アカデミー賞外国語映画賞を戴冠した滝田監督がメガホンをとった今作は、北海道を舞台にした「北の零年」(04)、「北のカナリアたち」(12)に続く“北の三部作”の最終章。戦中から戦後にかけて北の大地で懸命に生きた江蓮てつ(吉永)と、渡米後に成功をおさめ帰郷した息子・修二郎(堺)の生涯を描く。
120本という節目の作品の完成を報告した吉永は、「59年前に初めて映画に出演させていただいた。よくここまでやってこられたなという思い。スタッフ、キャストの皆さんのおかげ」と感無量の面持ち。そんな吉永に対し、篠原は「いつの頃からか女優というお仕事をさせて頂いているわけですが、吉永小百合さんとこういう場所に立てているとは、当時は夢にも思っていなかったんじゃないか」と語り、満面の笑みを浮かべた。
吉永に絶賛された堺は、国民的女優の意外性を問われると「全てが意外といえば意外。ひたむきで一生懸命。どのシーンも全力でぶつかっていく姿が印象的。僕は44歳になりますが、まだまだ足りないなあと反省したほどです。本当に素敵な先輩」と最敬礼だった。
同作にはほか阿部寛、高島礼子、永島敏行、笑福亭鶴瓶、中村雅俊、佐藤浩市、毎熊克哉、安田顕、野間口徹らが共演している。「北の桜守」は、18年3月10日から公開される。