ジャームッシュ監督自作の詩を公開 日常のきらめきを見つめる「パターソン」本編映像
2017年8月10日 14:00
[映画.com ニュース] ジム・ジャームッシュ監督の最新作「パターソン」の本編映像が、公開された。主人公が詩人の少女と出会うシーンを切り取っている。
「沈黙 サイレンス」や「スター・ウォーズ」シリーズのアダム・ドライバー、「光(河瀬直美監督)」の永瀬正敏、「パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊」のゴルシフテ・ファラハニらが顔をそろえた本作。米ニュージャージー州パターソンを舞台に、バスの運転手パターソン(ドライバー)の平凡だが優しさにあふれた7日間を、詩情とユーモアを込めて描写する。
本映像で少女が朗読する「水が落ちる(Water Falls)」は、ジャームッシュ監督自らが作詩したもの。「水が落ちる 明るい宙(エア)から 長い髪(ヘア)のように」と言葉遊びを交えつつ、“雨”の美しさを淡々とつづっていく。ジャームッシュ監督の感性が垣間見えるシーンとなる。ドライバーが、落ち着いた演技で作品に穏やかなぬくもりを添えているほか、ジャームッシュ監督の「コーヒー&シガレッツ」や、「ブルーベルベット」「ワイルド・アット・ハート」などデビッド・リンチ監督とのタッグで知られる撮影監督フレデリック・エルムスの自然光を取り入れたショットも堪能できる。
少女を演じたスターリング・ジェリンズは、「ワールド・ウォー Z」でブラッド・ピット演じる主人公の娘に扮して注目を浴びたほか、「死霊館」シリーズでは主人公夫婦の娘役、「ダーク・プレイス」ではシャーリーズ・セロン演じる主人公の少女時代を演じている若手注目株だ。
「パターソン」は、8月26日から全国順次公開。