大友啓史監督、実写「3月のライオン」染谷将太に「一瞬一瞬全力で」と演出
2017年2月13日 07:00

[映画.com ニュース] 羽海野チカ氏の人気漫画を2部作で実写映画化する「3月のライオン」で、染谷将太扮する二海堂晴信の姿をとらえた新たな劇中カットが、このほどお披露目された。あわせて、メガホンをとった大友啓史監督(「るろうに剣心」など)が、染谷の魅力とともに現場でどのように演出したかを語った。
「ハチミツとクローバー」などで知られる羽海野氏の同名コミックを、「君の名は。」の神木隆之介主演で実写化。幼いころに家族を亡くした高校生プロ棋士・零(神木)が、東京の下町に住む川本3姉妹(倉科カナ&清原果耶&新津ちせ)、ライバル棋士らと心を通わせ、切磋琢磨し合うなかで成長する姿を描いた。
「ヒミズ」「寄生獣」「バクマン。」などで千変万化の存在感を見せてきた染谷が、C級2組四段のプロ棋士・二海堂を演じる。ムッチリとした外見、人一倍明るく前向きな性格の持ち主で、小学生時代から幾度となく対局している零を「ライバル」「心友」と呼んではばからない役どころ。その内面は将棋への情熱で煮えたぎっており、テレビ番組で零の投げやりな対局を解説した際には「格好つけんな!」「勝ちたいなら粘れ!」と叱咤激励した。
大友監督は、染谷に「明日命を失ってしまうかもしれない、二海堂はそういう覚悟と思いを抱えて生きている。だから一瞬一瞬全力で、瞬間燃焼の思いで演じてほしい。結果として他の役から浮き出たとしても、彼の背景を考えると許される役だから、安心して振り切って演じてほしい」と演出していたそうで、「特殊メイクもあったのかもしれませんが、演技を楽しんでいるのが伝わってきたので、こちらも撮っていて楽しかったですね」と振り返る。染谷もキャスト発表時に、「いろんな意味で本当に映画の中でしか会えない二海堂くんが誕生しました。染谷の事は忘れてください、それが本望です」とコメントを寄せた。
さらに大友監督は、キャスティングの理由に言及。「キャスティングはプロデューサーチームと練りに練って、一歩一歩ほふく前進をするように進めていきました。この作品は等身大に近いので、『るろうに剣心』のようにキャラ化できないんです。最初は二海堂も本当は太ってもらわないとダメかなと思っていました。ところが、撮影開始は差し迫っていましたしね、そう簡単に太ったり痩せたりする時間はなかったんですよ(笑)」と説明したうえで、「なので造形的に腕がいいスタッフを探し、テストを重ねて、やってみよう! ということになった時に、染谷くんの顔やこれまでの作品の芝居を見たときにふといけると思ったので、染谷くんに決めました」と話す。
そして「造形すると(外見は)固まってしまうので、目の表情が勝負だと思いました。染谷くんは目が大きい。さらに、クールな芝居も多いですが、(『るろうに剣心』で藤原竜也が演じた)志々雄のように造形をすることで、逆に伸び伸びした芝居ができることもあっていいなと思いました」と語っている。映画「3月のライオン 前編」は3月18日、「3月のライオン 後編」は4月22日に公開。
(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会
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